狙いは変化のある場所
狙い目は堤防の先端や外向きのコーナーなど潮通しのいい場所です。ベイトがいるような潮目、身を隠せるストラクチャーがある場所は見逃せません。陽が落ちて海中が真っ暗になってしまえば、アジにルアーを見つけて貰うことができないので、外灯の下、明るい部分と暗がりの境目にキャストしてみてください。広く均一に明るい港湾よりも、明かりと暗がりが入り交じった場所の方が釣果が上がりやすいようです。
メバルもアジも同じ仕掛けで大爆釣! ワーミングは竿も釣り方も渓流釣りと同じです。6m程度の渓流竿を用意してください。5mでは届く距離がやや不足、打ち返しが多いため7mでは疲れます。海面でもヒットするので6mあれば理論上12mの範囲を探ることができます。リール竿の場合、一番大きなアタリが出る竿先で、ラインはトップガイドの内側に触れているだけ。ガイドとガイドの間でも重さで弛んでいるため、小さなアタリを取ることができません。その点、ノベ竿はラインが穂先に直結されているため感度ビンビン!雨粒が一滴当たったような小さなアタリでもヒットにつなげることができます。竿と仕掛けを含めて200g以下なので、いつまでも水面を叩き続けることが可能です。 ワーミングに最適なのが ケミホタル25 。ルミコ では竿1本分くらいしか見えないのでワームの位置を知ることができず、ケミホタル37 では海中を引くときに抵抗になります。ときおりアタリがあってもフッキングしないことがありますが、これはメバルが ケミホタル をつついたのです。スプーンに ケミホタル を貼り付けただけでも釣れることから、メバルが光を警戒することはないと判ります。 ワームは2色使いますが、これは決してダブルで釣るのが目的ではありません。同じ色を使い続けることでスレてしまうのを避け、アタリ色を知る役目があります。実際、場所によって、どちらかの色ばかりが釣れ続けることがあります。 竿先に仕掛けをセットしたら警戒されないように手前から探っていきます。夜はヒザほどの浅さでもエサを漁っているので、ケミホタル の光を目印に、1秒間に10cmくらいのスピードで仕掛けを引いてください。これがジグヘッドリグでは出せない超スローリトリーブです。同じポイントでも仕掛けの進入する方向を変えると釣れることがあるので、最低2回は流してみてください。手前を探り終わったらつぎは沖目にワームを振り込みます。着水即アタリに全神経を集中してください。着水音はメバルをヤル気にさせるのでどんどん打ち返してかまいません。 かすかなアタリを感じたら反射的に即アワセを入れますが、もしアジ狙いのときは決して強くシャクらないように注意してください。 取り込みをスピーディーにするため、仕掛けはメバルを下げたときに、その重みでちょうど手元に来る長さに作っておきます。
鈎外しのプロテクニックについては 「 メバルを極める 」 メバルはエサを吸い込み、一瞬で吐き出すので素早いアワセが必要になる。しかし、仕掛けには常にテンションがかかっているので向こうアワセでもある程度は釣ることが出来る。 |
|
「 ビシアジ 」 とは、東京湾口〜相模湾に於けるアジの主流釣法。「 アンドンビシ 」 を使った片天仕掛けコマセ釣りの名称である。 「 アンドンビシ 」 とはオモリと一体化した金網のコマセカゴ。ビシアジ用の号数はライトタックルを除き、地域・船により100〜180号。カゴサイズには取決めがあり、コマセはイワシミンチを使用する。 昭和50年代まではテトロン道糸を使った手釣り ( 手ビシ ) で、入門者には少々敷居が高かったこの釣り。誰もが手軽に楽しめる様になったのは、小型電動リールの普及により、「 竿ビシ 」 が確立された事が大きい。 ロッドは1.5〜2m程度の専用竿や、ビシ号数に見合った汎用ショートロッド。創世記は 「 コマセを振り出す極先調子 」 だったが、伸びの無いPEラインと 「 振らなくても出る 」 横目ビシの登場で、現在はバラシを抑えるためにやや胴に乗る調子が主流になっている。 リールは小型電動。水深数10〜120m前後へのアプローチゆえ、PEライン4号200〜300mキャパシティのモデルを選択する。 仕掛けはハリ数2〜3本 ( 3本までの取決め )。ハリはムツ9〜12号、ハリスは1.5〜3号。渋りや小振りの群れには細め、型揃いや大サバ混じりでは太目を選択する。天秤先に1.5mm径30cmのクッションゴムを配す。 チモトに配したソフトタイプの発光玉1号はサバが多い際、引き千切って簡単に外せる配慮。「 サバ避け 」 を謳う 「 銀鈎に発光玉なし 」 もある。発光ギミックはマアジにも極めて有効だが、集魚効果が高過ぎて同時にサバも寄せてしまう。船長はオマツリの多発を嫌うため、残念ながら喰い渋り時以外にはあまり出番がない。 付けエサは通常紅染めイカの豆短 ( 船に用意 ) を使用するが、濁り潮ではアオイソメが威力を発揮。極端な渋り時はミンチの中から拾い出すイワシの肝が特エサとされる。 釣場や潮況により、アンカリングするカカリ釣りと、流し釣りの二通りのスタイルがある。 基本は海底からの棚取り。( 一部海面からもあり ) 着底後、船長指示棚 ( 底から2〜5m程度 ) までコマセを振り出さずに巻上げ、棚に合せてからコマセを振り出してアタリを待つ。1分待ってアタリが無ければ再度コマセを振り出して、また1分。3回繰り返したら巻上げ、イワシミンチを詰めて再投入、がベーシック釣法だが、海底から1m上げた後、コマセを一振り。一瞬間を置いてから1m巻き、また一振りして1m。これを棚まで繰り返すスタイルを提唱する船もある。 巻き上げたビシにコマセが残っている場合があるが、これは網目よりも粒が大きいため。放置するとどんどん溜まり、コマセの出が悪くなるので、面倒でも毎回廃棄し、新たなミンチに詰め替える。 マアジのアタリは、心地良く真下に持ち込む。追い喰いを待ち、ダブル、トリプルで釣り上げるのが醍醐味だ。但し、低活性時は最初の魚がバレてしまう事もある。「 喰い渋り時は一尾を確実に獲る 」 も釣果を伸ばすポイントだ。 指示棚が 「 2〜5m 」 など、幅がある場合は高めで喰わせるのが正解。筒状に伸びるマアジの口は、上下顎は硬いが、両サイドは膜状。ここに掛るとハリ穴が広がり易く、バラシが多発する。 高棚で喰ったアジは本来の泳層に戻ろうとする。この時上顎に掛る確率が高くバラし難い、という寸法だ。巻上げも必要以上の低速だと魚が自在に泳ぎ、かえってハリ穴を広げてしまう。 魚に自由を与えず、さりとて巻き切ってしまわない 「 中〜中高速 」 程度に巻上げ速度を設定し、一定のペースをキープして欲しい。 海況が芳しくないなら、手持ちの巻上げも必須である。自らの膝もショックアブソーバーとして活用する。 取り込みは大型ならば玉網のアシストもアリだが、モタ付いたために魚が反転、口切れでバラすケースも少なからず。巻上げの流れを断ち切らずに行うのが肝心。上下顎にガッチリ掛っているなら、ハネ込んでしまう方が失敗は少ないと言える。 |
|
★ アジは青魚の赤身魚 ★
|
|||||