株式会社ルミカのサイトへ
九州釣り情報トップページへ
トップページへ ページ1へ ページ2へ ページ3へ
ページ4 ページ5へ ページ6へ ページ7へ
アジホタルのご購入はこちらから
アジング
ページトップへ
 エサ釣りと同じで、朝マズメまたは夕マズメから半夜にかけてがアジングの本命タイムですが、雨の日や曇天なら日中でも釣りになります。さらに、充分な水深があって海中が暗いとき、ベイトが入って興奮しているとき、慢性的にエサが不足気味のときには昼間でもルアーを追いかけます。
 朝夕にアジが釣れる場所やサビキ釣りでポイントになっている場所にはアジが居着いています。これをジグヘッド+ソフトルアーで狙ってください。アジの口の中に吸い込まれやすいピンテールがお勧めです。普通、湾内だとあまりサイズを期待できないものですが、ルアーを追うようなアジは良型です。その都度マキエのアミを買いに行く必要がなく、タックルさえクルマに積んでおけば気軽に良型を手に出来るのがアジングの魅力です。

狙いは変化のある場所

 狙い目は堤防の先端や外向きのコーナーなど潮通しのいい場所です。ベイトがいるような潮目、身を隠せるストラクチャーがある場所は見逃せません。陽が落ちて海中が真っ暗になってしまえば、アジにルアーを見つけて貰うことができないので、外灯の下、明るい部分と暗がりの境目にキャストしてみてください。広く均一に明るい港湾よりも、明かりと暗がりが入り交じった場所の方が釣果が上がりやすいようです。
 アジは群れを作って回遊しているので、とにかく一匹でもヒットすれば、アタリが続きます。場所が決まるまではラン&ガンで探り釣りしてください。慣れれば100匹、150匹といった釣果を上げることができます。アクションは基本的にタダ巻でOKですが、泳層が変わりやすいため、タナを上下に幅広くトレースします。口切れに備えてドラグは緩めで、根掛かりに注意しながら底深くまで誘ってください。
反応がないときにはタナだけではなく、スピードにも変化をつけ、リフト&フォールで誘ってみてください。  まだ明るい時間帯はアジの目も利くので3〜5gのジグヘッドに2インチ前後のワームを使い、底付近を中心に、見破られないように早めにリトリーブします。夜は軽いリグで超スローリトリーブが基本になります。ラインには常にテンションをかけてアタリを取り、口切れしないようスムーズに抜き上げてください。ワームが口の中に入っている瞬間に、うまくアワセが入ると丈夫な上アゴにフッキングします。



夜の堤防から釣れる魚 「 メバル 」
ページトップへ
 ショートバイトが多くて、アタリの割にはなかなかフッキングしないのがメバル釣り。ここでは手返し優先でポンポン釣り上げる楽しさを追求したワーミングを紹介します。慣れるまでは小さなアタリを取るのに苦労しますが、いったん体が反応するようになれば100匹超え楽勝。メバリングほどの知名度はないものの、より簡単確実に数を稼ぐことが出来ます。開発者であるケミホタルフィールドスタッフ、広島県のYuzanさんは30分間に60匹のペースで一晩に250匹のメバルを釣り上げました。メバルは20cm以下が主体の小さな魚なので、アユやワカサギと同じで、ある程度の数を釣り上げる必要があります。エビ餌でもワームと同じだけ釣れますが、エサを付ける時間がロスになって数が伸びません。ワーミングはノベ竿を使うので手返しは最高です。

メバルもアジも同じ仕掛けで大爆釣!

 ワーミングは竿も釣り方も渓流釣りと同じです。6m程度の渓流竿を用意してください。5mでは届く距離がやや不足、打ち返しが多いため7mでは疲れます。海面でもヒットするので6mあれば理論上12mの範囲を探ることができます。
 リール竿の場合、一番大きなアタリが出る竿先で、ラインはトップガイドの内側に触れているだけ。ガイドとガイドの間でも重さで弛んでいるため、小さなアタリを取ることができません。その点、ノベ竿はラインが穂先に直結されているため感度ビンビン!雨粒が一滴当たったような小さなアタリでもヒットにつなげることができます。竿と仕掛けを含めて200g以下なので、いつまでも水面を叩き続けることが可能です。
 ワーミングに最適なのが ケミホタル25ルミコ では竿1本分くらいしか見えないのでワームの位置を知ることができず、ケミホタル37 では海中を引くときに抵抗になります。ときおりアタリがあってもフッキングしないことがありますが、これはメバルが ケミホタル をつついたのです。スプーンに ケミホタル を貼り付けただけでも釣れることから、メバルが光を警戒することはないと判ります。
 ワームは2色使いますが、これは決してダブルで釣るのが目的ではありません。同じ色を使い続けることでスレてしまうのを避け、アタリ色を知る役目があります。実際、場所によって、どちらかの色ばかりが釣れ続けることがあります。
 竿先に仕掛けをセットしたら警戒されないように手前から探っていきます。夜はヒザほどの浅さでもエサを漁っているので、ケミホタル の光を目印に、1秒間に10cmくらいのスピードで仕掛けを引いてください。これがジグヘッドリグでは出せない超スローリトリーブです。同じポイントでも仕掛けの進入する方向を変えると釣れることがあるので、最低2回は流してみてください。手前を探り終わったらつぎは沖目にワームを振り込みます。着水即アタリに全神経を集中してください。着水音はメバルをヤル気にさせるのでどんどん打ち返してかまいません。
 かすかなアタリを感じたら反射的に即アワセを入れますが、もしアジ狙いのときは決して強くシャクらないように注意してください。
 取り込みをスピーディーにするため、仕掛けはメバルを下げたときに、その重みでちょうど手元に来る長さに作っておきます。

鈎外しのプロテクニックについては 「 メバルを極める 」
http://www.q.turi.ne.jp/mebaru/index_8.html をご参照ください


メバルはエサを吸い込み、一瞬で吐き出すので素早いアワセが必要になる。しかし、仕掛けには常にテンションがかかっているので向こうアワセでもある程度は釣ることが出来る。


お買い求めはルミカショップで


東京湾口 〜 相模湾の 「 ビシアジ 」
ページトップへ
 「 ビシアジ 」 とは、東京湾口〜相模湾に於けるアジの主流釣法。「 アンドンビシ 」 を使った片天仕掛けコマセ釣りの名称である。
 「 アンドンビシ 」 とはオモリと一体化した金網のコマセカゴ。ビシアジ用の号数はライトタックルを除き、地域・船により100〜180号。カゴサイズには取決めがあり、コマセはイワシミンチを使用する。
 昭和50年代まではテトロン道糸を使った手釣り ( 手ビシ ) で、入門者には少々敷居が高かったこの釣り。誰もが手軽に楽しめる様になったのは、小型電動リールの普及により、「 竿ビシ 」 が確立された事が大きい。
 ロッドは1.5〜2m程度の専用竿や、ビシ号数に見合った汎用ショートロッド。創世記は 「 コマセを振り出す極先調子 」 だったが、伸びの無いPEラインと 「 振らなくても出る 」 横目ビシの登場で、現在はバラシを抑えるためにやや胴に乗る調子が主流になっている。
 リールは小型電動。水深数10〜120m前後へのアプローチゆえ、PEライン4号200〜300mキャパシティのモデルを選択する。
 仕掛けはハリ数2〜3本 ( 3本までの取決め )。ハリはムツ9〜12号、ハリスは1.5〜3号。渋りや小振りの群れには細め、型揃いや大サバ混じりでは太目を選択する。天秤先に1.5mm径30cmのクッションゴムを配す。
 チモトに配したソフトタイプの発光玉1号はサバが多い際、引き千切って簡単に外せる配慮。「 サバ避け 」 を謳う 「 銀鈎に発光玉なし 」 もある。発光ギミックはマアジにも極めて有効だが、集魚効果が高過ぎて同時にサバも寄せてしまう。船長はオマツリの多発を嫌うため、残念ながら喰い渋り時以外にはあまり出番がない。
 付けエサは通常紅染めイカの豆短 ( 船に用意 ) を使用するが、濁り潮ではアオイソメが威力を発揮。極端な渋り時はミンチの中から拾い出すイワシの肝が特エサとされる。
 釣場や潮況により、アンカリングするカカリ釣りと、流し釣りの二通りのスタイルがある。
 基本は海底からの棚取り。( 一部海面からもあり ) 着底後、船長指示棚 ( 底から2〜5m程度 ) までコマセを振り出さずに巻上げ、棚に合せてからコマセを振り出してアタリを待つ。1分待ってアタリが無ければ再度コマセを振り出して、また1分。3回繰り返したら巻上げ、イワシミンチを詰めて再投入、がベーシック釣法だが、海底から1m上げた後、コマセを一振り。一瞬間を置いてから1m巻き、また一振りして1m。これを棚まで繰り返すスタイルを提唱する船もある。
 巻き上げたビシにコマセが残っている場合があるが、これは網目よりも粒が大きいため。放置するとどんどん溜まり、コマセの出が悪くなるので、面倒でも毎回廃棄し、新たなミンチに詰め替える。
 マアジのアタリは、心地良く真下に持ち込む。追い喰いを待ち、ダブル、トリプルで釣り上げるのが醍醐味だ。但し、低活性時は最初の魚がバレてしまう事もある。「 喰い渋り時は一尾を確実に獲る 」 も釣果を伸ばすポイントだ。
 指示棚が 「 2〜5m 」 など、幅がある場合は高めで喰わせるのが正解。筒状に伸びるマアジの口は、上下顎は硬いが、両サイドは膜状。ここに掛るとハリ穴が広がり易く、バラシが多発する。
 高棚で喰ったアジは本来の泳層に戻ろうとする。この時上顎に掛る確率が高くバラし難い、という寸法だ。巻上げも必要以上の低速だと魚が自在に泳ぎ、かえってハリ穴を広げてしまう。
 魚に自由を与えず、さりとて巻き切ってしまわない 「 中〜中高速 」 程度に巻上げ速度を設定し、一定のペースをキープして欲しい。
 海況が芳しくないなら、手持ちの巻上げも必須である。自らの膝もショックアブソーバーとして活用する。
 取り込みは大型ならば玉網のアシストもアリだが、モタ付いたために魚が反転、口切れでバラすケースも少なからず。巻上げの流れを断ち切らずに行うのが肝心。上下顎にガッチリ掛っているなら、ハネ込んでしまう方が失敗は少ないと言える。
【 岡本光央 】
ケミホタルフィールドスタッフ、埼玉県川口市在住。ディープマスターの異名を持つ我が国深海釣りの第一人者。趣味は料理と魚体写真の収集。執筆歴20年を超すフィッシングライターでもある。





★ アジは青魚の赤身魚 ★

 長距離の回遊をするマグロやカツオは、筋肉に絶え間なく酸素を供給する必要があるため、陸上の動物と同じようにヘモグロビン ( 註1 ) とミオグロビン ( 註2 ) が含まれた赤い身肉をしています。このような赤い筋肉は遅筋繊維と呼ばれ、一定強度の運動を長時間持続する能力が優れています。
 反対にカサゴやヒラメなど、狭い海域に根付いてあまり移動しない魚種にはヘモグロビンもミオグロビンもあまり含まれていません。底生魚の白い筋肉は速筋繊維と呼ばれ、持久力は期待できないものの、エサを襲うときには瞬発力を発揮します。
 アジやイワシ、サバなどの表層魚は、水産資源上は浮き魚 ( 註3 ) に分類されます。紫外線を防ぐために背中の色が青っぽいことから、一般的には青物とも呼ばれますが、これらの魚類はマグロと同じ赤身肉の仲間に分類されます。赤身も白身もタンパク質の量に違いはありません。
 サケが白身魚 ( 註4 ) だということはTVのクイズ番組などでお馴染みだと思います。赤身と白身を分けるのは身肉の見た目の色ではありません。サケの紅色は、エサといっしょに取り込まれた色素成分のアスタキサンチンに由来しており、身肉100g中に含まれるヘモグロビンとミオグロビンの量が10mg以下なので白身魚に分類されます。
 アジはヘモグロビンとミオグロビンが10mgを超えるため赤身魚に分類されます。しかし、大規模な回遊をしないためマグロほど真っ赤な色ではありません。アジの食味は赤身魚と白身魚の両方を備えていて、釣れたばかりで新鮮なアジはタイのような白身魚の味がしますが、1日半が経過すると旨味成分のイノシン酸の含有量が1.5倍に増え、赤身魚に近い濃厚な味に変化してきます。
[ 註1 ] ヘモグロビンは赤血球の中にある色素タンパク質。酸素分子と結合する性質を持ち、全身へ酸素を供給する役割がある。

[ 註2 ] ミオグロビンはヘモグロビンから酸素を受け取って筋肉内に貯蔵し、必要に応じて血液に供給する。どちらも鉄を含む色素タンパクなのでマグロやカツオの身は赤い色をしている。

[ 註3 ] 底魚はカレイやヒラメ、スケトウダラ、マダイ、タコなど。浮き魚にはイワシやアジ、ブリなど回遊性の魚類を含まない。

[ 註4 ] 日本人は赤色のつよいサケを好むため、ノルウェーなどの輸出国ではアスタキサンチンを多く含むフィッシュオイルや、製薬会社が作った人工アスタキサンチンを与えて赤色を濃くしている。アスタキサンチンはコエンザイムQ10やビタミンEの数百倍もの抗酸化力を持つカロチノイドであり、健康には非常に良い効果がある。



前のページへアジを極める トップページへ次のページへ

九州釣り情報は株式会社ルミカが運営しております。www.lumica.co.jp
copyright (C) 2000-2010 LUMICA Co., Ltd. - Kyushu Fishing Information Service. all rights reserved.