南極での秋〜冬にあたる4〜6月に漁獲されるオキアミは白手と呼ばれます。水温が低下すると常食のプランクトンが減って食性が変わり、運動量が減ると同時に体の色素も抜けて白っぽくなります。この時期のオキアミは身が引き締まって変質しにくく、鈎持ちがよいのでおもにサシエに使用されます。 |
ナンキョクオキアミは産卵前期の12月から産卵末期の3月にかけて雌雄とも体が赤く染まってきます。この時期に捕獲されたオキアミはおもに飼料として消費されるほか、赤色色素のアスタキサンチンが多量に含まれているため、養殖マダイや金魚の色上げに使われます。鈎持ちは劣りますが喰いの良さは変わらないので一部はマキエにも使われます。抱卵したオキアミはマダイ釣りの特効エサでもあります。 |