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中原勝之氏の最新ヒラス釣法

ニューレインボー

カメムシとアジゴと台風とヒラスの関係
ヒラス釣りのテクニック
魚の群れを見つけ、ダイレクトに狙う
ドラグを利用し、ヒラスを疲れさせる

カメムシとアジゴと台風とヒラスの関係

ヒラマサを狙う時、その年がヒラマサを狙うのに、期待の大きい年であるかそうではないかが、下に記述する3つの要因で分かります。

台風
「台風が多い年はヒラスがたくさん回遊してくる」そう聞いた事のあるベテランは多いでしょう。その理由はともかく、長年の経験からも、この傾向は強いです。台風の多い年には、出漁のチャンスは減りますが、確実にヒラスの数が出ています。

アジゴ

アジゴの数も、ヒラスと関係しています。但し、ただアジゴが多ければいいと言う訳でもありません。普通なら、7月頃から7〜8cm程の豆アジが出だし、年末には20cm程に成長します。ところが、年によっては、シーズン初期から良型が上がることがあります。釣りファンには嬉しい状況ですが、こういう年は、いくらアジゴの数が出ても、ヒラマサも上がるとは限りません。

カメムシ
これは、直接的にはヒラマサと関係ありません。ヒラス釣りの典型的エサ盗りである、バリやダツ、ハゴイタ(ウスバハギ)、小型のイサキ。カメムシの多い年は、これらの魚も多いのです。2002年がそういう状態で、カメムシもエサ盗りも多く、ツケエが十秒と持たなかったのです。こういう状況では、いくらヒラスがいても、そのヒラスの口元までエサが届かないのです。


ヒラス釣りのテクニック
テクニック次第では、1m級が8号で上がります。お勧めする仕掛けの特徴は、硬い竿、太くない道糸、フリーのアミカゴ、当たりウキにあります。

竿
・がま磯遠投ヒラマサ4〜5号50
・がま磯カゴスペシャル4〜5号53
カゴスペシャル、遠投ヒラマサともに4、5号。この硬さは、がま磯ロッドの中では最高クラスです。硬い竿を選ぶのは、アミカゴ仕掛けを遠投するためと、ヒラスの逸走にブレーキをかけるためです。
リール
・トーナメント-S 6000T遠投
・ソルティガZ6000

道糸、ハリス
        仕掛けの詳しい説明はこちら
・道糸8〜12号
・がまヒラス(撞木)11〜13号
道糸、ハリスともにそれ程太くないのは、仕掛けを飛ばすためです。本流が磯から遠ければ、そこまで飛ばす必要があるからです。40mは飛ばさないと不利です。仕掛けが太いと掛かってからは有利ですが、それ以前に仕掛けを魚の目の前に飛ばせなければ、なかなか食ってくれないのです。どんな魚でも、仕掛けは細い方が良く食います。仕掛けが細いと、心もとなく感じられるかもしれませんが、8号あればヒラスと対等に渡り合えます。沈み瀬やオーバーハング等の地形の問題や、やり取りのミスを除けば、8号でも1m級を上げられるのです。

上カゴ(完全フリー)

一瞬のミスがバラシに繋がるヒラス。完全フリーなのは、取り込みの段階で邪魔にならないようにするためです。
  エサは押し込まない  

当たりウキ
当たりウキには2つの役目があります。1つは前当たりを取るため。ヒラマサは繊細で、仕掛けの投入音がすると散り、エサを食べる時、途中で当たりウキやアミカゴの抵抗が加わると、エサを離してしまうのです。
もう1つはエサ盗り対策です。ツケエとカゴを離しておきます。当たりウキを鈎上20〜30cmに置き、これをウキ下とします。浅すぎると思われるかもしれませんが、実際にこの仕掛けでヒラスを上げています。


魚の群れを見つけ、ダイレクトに狙う
2人の釣り人が、同じポイントで全く同じ仕掛けを使っていても、ヒラス釣りの場合は往々にして釣果に差が出ます。ヒラスの食いを左右するのは、ウキ下やツケエの他にも、仕掛け投入のタイミングという要素があるのです。
ツケエは抱合わせで


群れを確認
まずはヒラスの群れを肉眼で探します。見つけたら、その近くに仕掛けを投入し、エサ盗りが多くない限りは、仕掛け着水後の数秒しかウキは見ません。常に海面を見、群れを探します。チラッとでも背ビレや尾ビレが見えたら、その下には群れがいます。表層に10匹見えたら、その下には何十匹、何百匹いると思っていいのです。また、ヒラマサは潮が変わらない限り、群れが一度消えても再び現れるのは、最初に発見した地点と大して離れていない場所です。

当たりを待つ
まずはオープンベールで当たりを待ちます。竿もリールも大きくて重いので、竿先を下げて待ちます。ドラグは最小まで緩めておきます。仕掛けを流している時にベールを倒す事は、絶対にしません。いきなり食って走られたら、竿を持って行かれるか、下手をすると体ごと海に引きずり込まれます。

ヒラスが散った時
問題は、群れの近くに仕掛けを投入した際に、アミカゴの着水音に驚き、ヒラスが散る事です。(時化気味のときは、波音のお陰で散らない時もあります。)散ったヒラスは潮下へ逃げ、10分ほどで戻ってきます。この時、足元に手でマキエを続けていると、比較的早く戻ります。7時間分のマキエ、5〜8角分のうち、2〜3角をこの時に使います。

ヒラスが戻った時
ヒラスが戻っても、この時には肝心の仕掛けが流れてしまっている事でしょう。そこで、2人でコンビを組み、逃げたヒラスが戻ってきた頃に、もう1人が魚の目の前に流れるタイミングで、仕掛けを投入します。グループで上礁するのには、取り込みや安全性に加えて、こんな所にも利点があるのです。


ドラグを利用し、ヒラスを疲れさせる
取り込み時、ドラグを最大限に生かすため、ドラグ性能が優れたリールが必要になります。まずは高性能のリールをご用意ください。

道糸のフケを減らす
道糸のフケは極力減らします。8〜12号では、道糸を完全な直線にする事は出来ません。大きな曲線は諦めるとしても、小さな糸フケは極力出さないようにします。ヒラスが走り出した時、フケがあると、ヒラスに加速する余裕を与える事になり、その分、引き寄せる際の労力を増やす事になります。

足場を選んでおく
ヒラスが走ると、竿先が跳ね上がります。相手が大きいと判断すればオープンベールのままで道糸を送りますが、完全フリーにはしません。手の平でスプールエッジを押さえ、出ていく道糸に少しでも抵抗をかけます。その間に、やりとりする場所へと移動します。ヒラス釣りでは、あらかじめ平坦で足場が良く、自分の力を最大限発揮できる場所を選んでおく必要があります。

地形によってはバックハンド
竿を振るスペースがない場合は、バックハンドで仕掛けを投入します。エサが身切れしないように、ゆっくりと振りはじめて鋭く加速してください。バックハンドは、竿のシナリがフルに生かせるので、より遠くに飛ばすことができます。

駆け引きの開始
ヒラスは、ある程度走ると止まり、その時点で腰を落としての、本格的なやり取りが始まります。竿尻は腰の下の磯に押し付け、リールシートの10〜20cm上を持ちます。リールシートを持てば、ほとんどノサれます。態勢を作ってしまえば、ベールを起こして糸を出すことはなく、あとはドラグを活用します。

ポンピング
ポンピングを始めます。竿を起こす時は両手を使い、倒しながら糸を巻きます。竿を起こし、また倒す時の振幅は出来るだけ大きくします。ただし、道糸を巻き取る時に竿を倒しすぎると、その時点でヒラスが走ったら、ノサれる可能性もあります。原則として、ポンピングが止まる事はありません。はじめの内はドラグから出る糸の方が長いのですが、同じリズムでポンピングする事が大事です。ゆっくりとポンピングを続け、相手が疲れてきたら、ポンピングのスピードを上げます。

ドラグを締める

ヒラスがスムーズに寄って来れば、片手で竿を起こしながらドラグを少しずつ締めていきます。ただ、8まで締めて、必ず2の余裕を取っておきます。ヒラスは最後の最後まで油断出来ません。余裕があれば、瞬時に糸を送って態勢を立て直す事が出来るのです。

ドラグ音に注意
ヒラスが走り、道糸が出ていく時のドラグ音には、常に注意します。ジーッと滑らかに逆転している場合は問題ありません。ジッジッと弱い音が途切れ途切れ聞こえる時は、警報と解釈しましょう。これはドラグの締めすぎで、道糸に負担をかけている状態で、糸を切られる可能性が高いのです。ドラグ性能の低いリールだと、たびたび起こるようです。この場合は、直ちにドラグを緩めましょう。

取り込み場所に移動
足元まで引き寄せたなら、取りこみ場所へ移動します。できれば、足元から切り立って水深のある所が良いでしょう。この段階までくれば、竿を左右に倒すのも効果があります。大型をタモ入れするのは、1人では不可能です。タモ役との共同作業は欠かせません。


バラシを減らすために
バラシが発生するのは、最初と最後が一番多いです。鈎掛かり直後の逸走に遭遇すると、ビギナーの大半はパニックに陥ってしまいます。それまでの説明を忘れ、無理やり巻こうとしたりして、チャンスを逃してしまうのです。経験を積めば余裕も生まれ、冷静に対処できるようになりますが、それまではベテランと同行し、現場でアドバイスを受けるといいでしょう。

バラシが多い最後の段階とは、タモ入れ時の事です。ヒラスは最後まで走ろうとし、潜ろうとします。油断するとノサれ、瀬ズレの可能性もあります。、ヒラスがタモを嫌って反転したら、竿とラインが一直線にならないように、目一杯竿を曲げてタメます。前述の通り、2の余裕をドラグに持たせていると、ドラグが滑って道糸が出ます。最初の頃よりは、ヒラスももう走らなくなっており途中で止まるので、そこからポンピングで少しずつ寄せるのです。これを落ち着いて繰り返せば、1mを超す大物も、最後にはタモに入ります。
もっとも、ヒラスが観念する前に、釣り人がダウンする可能性もあります。最後は魚と人間の体力勝負なので、日頃からトレーニングを心がけ、パワーアップに勤めると良いでしょう。

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