ホンダワラを中心とするガラモ場には本命魚のメバルやアイナメのほか、クロダイやスズキも住み着いている。魚に隠れ場所を提供する場だけあって魚は多いのだがとにかく釣りにくい。攻略するならまず、明るいうちに下見しておくことだ。どこに穴があってどこで切れているかを把握しておき、陽が落ちてからそこを攻めれば良型を手中にできる可能性はたかい。藻場はメバルの越冬場所とも呼ばれている。
■ 密集地帯を避けて周辺を狙う
小さなアクションでは藻の中にいる魚に気が付いて貰えないから、目立つような大きなアクションが基本になる。大きくシャクってリフトし、ゆっくりとフォールさせる。メバルは藻の上を泳ぐルアーにも反応するから、潮位が高いときなら藻の上をリーリングする攻め方もある。メバルがケミホタルを嫌うことはないので、「ちもとホタル」をスプーンの内側に透明ビニールテープで張り付けてチラチラ回転させるとすぐれた集魚効果がある。着水音にも効果があるのでどんどん打ち返していい。
藻の際や穴の上を太いラインと重いジグヘッドを使って強行突破する方法もある。ヒットしたら藻の中に逃げ込まれないように強引に巻き取る。
■ ウキ釣りは流れを利用する
藻場の攻略にはウキ釣りが適している。仕掛けを潮の上流に投入して、藻際を流れる潮流に乗せるだけだ。潮流がメバルの多そうなポイントに流れて行かないときは投入場所を替えるか、ラン&ガンで釣場を替えるしかない。
常に茂っている海藻もあるが、多くの藻は秋に芽生え、翌年の春に枯れて流れ藻になる。そのためもっとも繁茂する冬場は釣りづらく、春から秋までが釣りやすい。