05 メバル釣り実践編 その３
磯から攻略！
ブルーバックをやっつける
ブルーバックは西日本に分布する回遊性の青メバルです。体全体が白っぽく、外洋の表層を泳ぐため、背中がサバのように青くなっています。小魚をバシャバシャと追い回し、性格が乱暴なので、このメバルが回遊してくると地付きの青メバルも赤メバルも底に隠れてしまって姿を見せません。平均身長は18～26cmですが、ヒット時の引きは極めてパワフル。青物の50cmクラスに匹敵します。
ブルーバックは行動範囲の広いメバルです。冬から初夏にかけて、潮通しのいい岬の周辺で、イワシやミロクガニ（メバルガニ・サバガニ）の群れを追ってナブラをつくります。
ナブラは回遊してきますから、タイミングさえ合えばこれらのメバルを表層で釣ることができます。
昼間の明るい時間帯、普通のメバルはガラモ（ホンダワラ）やカジメの林の中に身を潜めています。こんな中にルアーを投げ込めばロストは避けられませんが、青メバルならルアーで狙うことが可能です。
遠くを攻めるためのタックルがあれば簡単に釣れるので、潮流の当たる場所では青メバルのデイゲームを試してみましょう。
外洋性なので堤防からだけでなく、広く磯からも狙えます。シーズンになったら潮の動くときを狙ってお出かけください。
群れが近づいたら5～7㎝のミノーでナブラの手前から探って行きます。昼間は見切られやすいので地味系のカラーがいいでしょう。
キャストしたらトップから水面下数十㎝をただ引きするだけでＯＫです。
ナブラからのヒットがなくても、海底から一気に襲ってくるメバルがいますから、足下まで気を抜かずにリトリーブしてください。
メバル自身はあまりルアーを選り好みしません。活性が高ければどんなルアーでもアタックしてきます。しかしショートバイトが多いためにフッキング率はそう高くありません。喰い盛っているときにはワンキャストで3～5回のアタックが見えますが、このうち１匹でも獲れれば成功です。
一回の回遊で数匹をゲット、調子がよければ一日で40～60匹の釣果が得られます。もしナブラが回遊してこなくても、近場に残った地つきのメバルやカサゴを釣って楽しむことができます。
これらの魚は夜釣りでも釣れますから ケミホタル の準備はお忘れなく。
ルアーは夜釣りだ
ロッド
軽いルアーを遠投するには軟らかいロッドが適していますが、あまり軟らかすぎるとアワセのタイミングが遅れたり、大物のつっこみに耐えられないといった問題も起こります。ロッドは長いほうが遠投性が高くなりますから、ポイントが遠い場合には長めのロッドを使います。堤防からの場合は取り回しのいい6～7ftを、開けた磯では足元の岩をかわせる10ft前後を使ってください。
ライン
フロロは張りがあるので一直線に伸びてアタリが取りやすく、アワセも効きやすいのが特徴です。
風や表層流の影響もあまり受けずにすみますが、反面、重さがあるため、ロッドを下げて巻くときにラインがスプールからバラけ落ちるトラブルが発生しがちです。
ナイロンの場合は伸びのせいでアクションにタイムラグがでることと、キャスト時にラインが固まって出て行くトラブルがあります。
ルアー
● スプーン
グロー系がおすすめ。動きがよくトップからボトムまで攻略できますが、2～3ｇと軽いため、近場での使用がメインです。テールフックだけなので、鈎がかりをよくするためには本体とフックポイントができるだけ近いものを選んでください。
● ミノープラグ
トレブルフックが腹部とテールの2ヶ所についた本命ルアーです。4～７㎝で重さ2～4ｇと軽いものの、ロッド次第では20～30ｍくらい飛ばすことができます。小さくて比重がある方が飛距離がでますが、夜釣りをする場合は、超スローリトリーブできるフローティングかサスペンドタイプを使います。
● メタルジグ
比重があるため遠投性が高く、7～12gのジグを50m近く飛ばすことができます。沖の大物一発狙い、または水深のある場所を手返しよく狙うときに使ってください。潮の流れが速くても、風がでても大丈夫。フックはテールだけですが、根がかりが避けられないのでショックリーダーが必要になります。
● バイブレーション
ただ巻きするだけでアクションしてくれるルアー。重い材質でできているため、初心者でも広いレンジを探ることが可能です。着水したら竿を立て、サミングで沈降スピードを抑えてください。糸フケで着底がわかるので、底を切ってリーリングするだけでメバルをフッキングしてくれます。
● スピンテールジグ
スピナーとバイブレーションの合体タイプ。バス、シーバスから青物までよく効くルアーです。メバル釣りでも実力を発揮して人気急上昇中。小さいのに飛びやすくてクルクルとローリングするのでアピール力抜群です。