10 実践仕掛け - カワハギ編

《 カワハギ 》
船釣り

 カワハギは岩礁近くの砂地に生息しています。海底に水を吹きつけて砂を飛ばし、貝や虫類などを捕食するので、エサも砂地にいるアサリやイソメを中心に使います。仕掛けは胴突き3本バリが標準ですが、小さな口でエサを囓るように食べるので、アタリを取るのは容易ではありません。
 竿は9:1~7:3の先調子を使ってください。短いほうが軽くて疲れず、俊敏なアワセが可能になります。手強いわりに視力のよくない魚なので、水深のある場所や曇りの日にはエサを見つけることができません。直射日光がないときは反射系の集器よりも ケミホタル のアピール効果が優れています。

ケミホタル - 夜釣りはこれがないと始まらない

《 カワハギ 》
堤防仕掛け

 海底でエサを拾う習性があるカワハギを釣るには、貝殻底の藻場など、エサとなる底性生物が豊富な場所が適しています。陸っぱりの場合はある程度の水深も必要なので、実績のある釣場を選んでお出かけください。場所によっては一年中釣ることができます。一般的に魚は澄み潮で視界が利いて、姿を見られるのを嫌います。ところが眼のよくないカワハギはエサがよく見える澄み潮が大好き。マキエで喰い気を誘うこともできます。ところが逆に、濁り潮や曇天、夕方にはエサを見つけることができません。ケミホタル を使った人だけ入れ喰いで一人勝ちするのはこんなときです。