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クロ釣りの技 【 仕掛けで差をつけよう - 食わせ技編
1 】 |
041. |
竿の構え一つで仕掛けの流れ方が変わる。 【
丹羽正 】 |
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仕掛けを張りながらうまく流しているように見える人でも、竿の角度がいつも真直ぐで同じ構えをしている場合がある。果たして、仕掛けはこれで潮の中をうまく流れているのだろうか?
仕掛けを張りながら流すということは、よくいう誘いをかけることとは違う。 誘いは、ラインコントロールに関係なく、ここぞというときにやるもの(魚が食い渋ってウキを持ち込まないようなとき)で、ラインコントロールとは流している仕掛けをツケエ先行で流れに合わせたり、自分の思っているところへ仕掛けが流れてゆくようにするものなのだ。 竿をただ単に真直ぐ(横流れなら、流れと竿が垂直という意味)構えていると、仕掛けが流れの中を横切ってしまうことにもなりかねない。 流れの中を斜めに仕掛けが流れては、当然食いも悪いし、思ったところに仕掛けを流すことなどできるわけがない。
「仕掛けは流れと平行」が基本であり、ウキを支点として道糸が出ているのだから、竿を構える方向によっては、逆に仕掛けを張ってしまうことになる。 竿を右に倒して構えた場合と左に倒して構えた場合とでは約10mの幅があるのだから、これをうまく利用しない手はない。 基本的には道糸がウキの潮上にくるように、流れと逆方向に竿を傾けてゆく。そして、仕掛けが潮から外れないように気を遣いつつ張りぎみで流す。 同じ地点にウキがあっても、竿の方向によってはウキから下の入り方がまったく違うということを認識してほしい。
たとえば、払い出しから沖の横流れに仕掛けを乗せるようなときは、初めは竿を真直ぐに構え、仕掛けが沖の流れに乗ったことを確認してから、竿を流れとは逆方向(図Uの潮なら左側)に倒してゆく。 このとき、どこで魚が食ってくるかよく見極め、払い出しや合流点で食ってくる場合は竿を真直ぐ構えたままで待ち、横の流れに来ってから食ってくる場合は竿を左側に構えて待つ。
以前、次のような経験をしたことがある。 図Uとよく似た状況で、仕掛けが横の流れに入ってからすぐにクロが食ってくるのだが、直接横の流れに入れると、仕掛けがなじむ前にポイントをすぎてしまうせいか当たりが出ない。 そこで、横の流れと払い出しがぶつかる手前から流し込み、仕掛けが横の流れに入ったときに流れに沿うよう竿を左へ倒し、仕掛けを少し張るとガンガン食ってきた。 ところが、同礁した釣友は、ウキ下もガン玉(重さと位置)もほとんど同じだったにもかかわらず、結果的にあまり釣れなかった。 理由は、横の流れに仕掛け入ってからも竿を真直ぐに構えていたので、仕掛けが流れを横切ってしまうといった違いがあったからではないかと思う。 これなどは、いかに竿の角度が大切かということを物語っているのではないだろうか。 |
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