クロ釣りの技 【 仕掛けで差をつけよう - 食わせ技編 2 】
046. 張りを作っていいときと、悪いときがある。 【 小里哲也 】
 タイトルを見てカン違いしないでほしい。どんなときも張りは必要であり、張りを作ったら悪いときなどあるはずはない。 悪いのは、張りを作ろうとする行為である。無理に張りを作ろうとして、その結果マキエの筋から外れてしまえば逆効果になることを戒めているのである。

 さて、鈎をウキより先行させ、なおかつウキと鈎の間に張りを作った場合と作らなかったときとでは、グレ釣りでは釣果に大きな差がつく。張りを作ったときの状態を分かりやすく言うなら、潮と風が反対のときを想像してくれたらいい。 鈎は潮に乗って流れてゆくが、ウキは風の抵抗を受けて逆に鈎を引っ張ろうとする。その結果、ウキと鈎の間に張りができて、それでも仕掛けは流れに乗ってゆく。 だから、潮と反対に吹く風がないとさは、道糸を潮上に引っ張ってやればいい。特に、潮と風が同じ方向のときは、常にウキを引っ張ってやらないと、ウキが鈎より先に行こう行こうとする。

 ところが、単に道糸を引っ張るだけでは、都合の悪い場合もある。 たとえば横に流れているときがそれで、ヘタに道糸を引っ張ると仕掛けが手前に寄って、マキエ筋から外れてしまう。 そんなときは、なるべく自然に流すことを心がける。で、ウキより先に道糸が流れないように、ときどき止めてやる程度でいい。 潮と風が同じ方向で、しかも潮が速いときは、風の影響を受けないように大きなオモリ(または水中ウキ)を使って、仕掛け自体を重たくする。そして、風上側に竿先を向け、ウキと竿先の間の道糸が作る袋をできるだけ小さくする。

 それでも通用しないほど潮が速くなれば、竿先を海の中に突っ込んで道糸を沈めてしまう。 横流れと同じで、本流を釣るときも道糸を引っ張るとマキエから離れてしまう。しかし、それでも張りはあったほうがいいから、それを作るためにまとめて糸フケを出す。それも、二ヶ所、三ヶ所とまとめて糸フケを出す。
 
 ところが、この糸フケを出すというやり方は、横風が強いと使えない。そのとさ浮かない道糸を使っていれば、竿先を水中に突っ込み、海の中で糸フケを作ってやればいい。 足元からサラシが延びて、ハケ(払い出し)が本流まで仕掛けを運んでくれるときは、そんなに気を使う必要はない。ただし、ここでも道糸を張ってはいけない。横流れと同じで、糸フケを出してやらないと仕掛けは手前に寄ってくる。 横流れで、なおかつが潮と反対に吹いていたら、道糸をなびかせて袋を作り、潮上へ回す。それから糸フケを出せば、張りを作りながらも他人より沖の流れを釣ることができる。


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