クロ釣りの技 【 仕掛けで差をつけよう - 小技・裏技編 】
090. 半解凍の原形オキアミは、なにかと使えて便利。 【 常冨正美 】
 オキアミ二角と集魚剤二袋というのが、半日分のクロ釣りの標準的なマキエの量ではないだろうか(自分自身もそうだし、クラブ員の大半が同じ量を持って行っている)。 もちろん、オキアミの代わりにアミが入ったり、集魚剤の内容量にも差が出るだろう。オキアミは三角ほしいという釣人もいると思う。個人差は当然ある。 しかし、ここでは、冒頭で標準としたオキアミ二角と集魚剤二袋をどう使うかを見てみる。

 ツケエ用のオキアミ半角、または一角を別にして、大半の釣人は最初に、オキアミ二角と集魚剤二袋全部を混ぜてしまう。 それで不都合がないのなら問題はない。しかし、波を被ったり雨に降られたりして、マキエがベチャベチャになることがある。また、沖を攻めるなら、それまで以上に遠投が必要になる可能性もある。

 そんなときのために、集魚剤を少しずつ残しておくことをすすめる(私の場合はグレパワースペシャルとグレパワー遠投を定番としている)。 それ以外の集魚剤とオキアミ二角を混ぜたら、バッカンの脇にスペースを作り、ツケエをとった残りのオキアミを立てておく。マキエ用のオキアミは半解凍状態で持ってくるが、ツケエ用は完全な冷凍状態で持参する。 したがって、この脇に立てたオキアミは、バッカン内を保冷するのに役立つ。 厳寒期はその必要がないだろうが、日中に気温が上がる時期は、マキエのオキアミが変質するのを防いでくれる。

 次に、オキアミの粒を撒きたいときに役立つ。最初に混ぜてしまったマキエからオキアミの粒を選び出すのは難しい。ほとんどは半分潰れてしまっているからだ。 脇に立てたオキアミは周囲から少しずつ溶け始めている。必要に応じてそこから掬えば、原形のままのオキアミが撒ける。

 なぜ粒を撒きたいかというと、沈みが早いからエサ盗りが来る前に下層へ達し、クロの口に届く確率が高いからである。何時間も釣り続けていて、それまで見えなかったクロが見えたとしたら、たとえクロが小さくてもオキアミの粒を撒いてみる。 すると、それがクロの食欲を一層刺激し、活性を高めることにつながる。小グロの下にいた良型のクロも浮上する可能性がある。 また、小分けにしたツケエが直射日光を浴びて変質したら、脇に立てておいたオキアミから新たにツケエを取って、それと入れ替える。ツケエ入れを引っくり返して中身を流した場合も、同様にする。

 最終的に、マキエがなくなり、立てておいたオキアミだけが残れば、取っておいた集魚剤を加えて最後のマキエを作る。波を被ったりして集魚剤を使い切っていれば、マキエが頼り少なくなった時点で混ぜてしまう。


遠投釣りが常に頭にあるから、集魚剤には遠投用を必ず加える。だからといって、固まりのままでは沈んで困る。クロ釣りでは厳冬期以外は浅いタナを中心に探るからで、マキエは着水したらすぐ拡散するものが望ましい。そのためには、グレパワー遠投が適している。

* 競技会の場合は、一試合終わるたびに、脇に立てておいたオキアミをほぐしてマキエを作る。 そして、 クーラーに入れておいたオキアミを新たに取り出し、それをバッカンの脇に立てる。 もっとも、卜−ナメントの一回戦で負けたら、それで終わりだが・・・。
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