クロ釣りの技 【 仕掛けで差をつけよう - 小技・裏技編 】
096. 好みの中通しウキを夜釣りで使いたい・・・そんなときは。 【 田中釣心 】
 ウキ釣りを楽しむ釣人の中で、圧倒的な支持を得ている中通しウキ。釣人によって好みはさまざまで、最近は釣場で見かけるウキも色とりどり、形もバラエティーに富んでいる。 たまたま同礁した釣人に話を聞くと、皆それぞれお気に入りのウキがあり、それらを状況に応じて使い分けているようだ。 使い分けているのは、多い人で三〜四種類、少ない人では一〜二種類といったところ。夜釣りでは、それらとは別に専用のインナーケミやケミホタル対応のウキを使っているそうだ。 もちろん、そのような夜釣り専用、もしくは対応型のウキを使うのもいいが、せっかくお気に入りのウキがあるのなら、昼夜を問わず使ってみたら、と思わずにいられない。

 私は、釣りはこだわりの遊びだと思っている。道具に対するこだわりも、釣りという楽しみの大きな要素を担っているといえるだろう。 そうした釣人の要望が、さまざまなアイデアグッズを生み出している。中でもウキにまつわるものは枚挙に暇がない。 ここでは、タイトルの「好みの中通しウキを夜釣りで使いたい」という人のためのアイデアグッズをいくつか紹介したいと思う。

 中通しウキを夜釣り対応(ケミホタル装着可能)タイプにするには、現在のところ二つの方法がある。 一つは棒状の昼夜アダプターを中通しウキに差し込み、ケミホタルを装着する方法。夜釣り対応に早変わりするだけでなく、中通しウキをカン付きウキとして使いたいときにも大変重宝する(図参照)。 二つめは遊動ケミホルダーを使う方法。前者とは違い、この方法だと中通しウキの機能を生かしたままケミホタルの装着が可能になる。 仕掛けを切らずに脱着できるので、クマズメ時、または昼釣りの仕掛けのまま夜釣りを楽しむときには特に便利だ。

 その他、棒ウキで夜釣りを楽しみたい人にはケミトップ(瞬間接着剤で固定)などが市販されている。 専用設計のウキだけにとらわれず、お気に入りのウキや自分のスタイルに合わせて活用してもらいたい。



* 昼夜アダプターは、ウキの長寸に合わせて三つのサイズがある。それぞれの長さは次の通り。

 小…45o、中・・・60o、大…95o。

差し込み径はすべて2o。一方、遊動ケミホルダーのサイズはケミホタル25専用二本装着可)の一種類のみ。12号までの太糸に対応するから、離島でのオナガ狙いにも十分対応する。
ともにウキのトップホールにリングがついていると装着できない。購入の際には確認すること。



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