Q & A 【 間違いだらけのウキテクニック 】
Q 07. 沈め釣りをしたいなら専用のウキを使うべきか?
【 鈎を先に沈めるのが原則 】

 沈め釣りとは、その言葉の意味からいえばウキを沈めてゆく釣り方だ。ウキの持っている浮力以上の負荷をかければ、どんなウキでも沈む。だから、どんなウキでも沈め釣りは可能かというと、実はそうではない。 沈め釣りでは、鈎(=ツケエ)が先に沈んでゆく状態を演出してやらなければならない。これが大原則である。 単純に大きなガン玉をハリスの中間に打てば、そのガン玉が先に沈んでしまう。鈎はあとから追いかけてゆく。それでは食いが悪いのだ。
 どうすれば鈎が先に沈んでゆくのだろう? また、どうすれば確実に鈎が先に沈んでいるかが分かるのだろ? この二つの疑問を解決するにはこうするしかない。 ツケエを刺したとき、初めて沈み始める状況にしてやればいいのである。 といっても、オキアミ1匹の重さは微々たるものでしかない。そのため、バランスの取り方は非常に難しくなる。
 最初は、ウキの浮力がプラスマイナスゼロ、またはほんのわずかマイナスになる程度の負荷をかける。鈎の重量が意外と重いので、必ず鈎とハリスを結んだ状態で調整しておく。 ウキの浮力をわずかにマイナスにしておいても、ツケエがない限り、ウキは少し沈んだ状態でとどまっている。それ以上沈もうとしない。波や流れ、道糸の抵抗などさまざまな要素が、それ以上沈むのを阻んでいるのだと思う。 その状態にした仕掛けにツケエを刺す。すると、三原ウキやエキスパート・グレはじわじわと沈み始める。鈎が先という理想的な形で、だ。


【 中ぶくれタイプならグー 】

 ところが、上部は太く、下方が細い上ぶくれタイプのウキでは、スムーズに沈んでくれない。下へ潜る流れがない限り、水面下30〜50センチより下には沈もうとしないのだ。 これは、明らかにウキの形状に影響している。三原ウキやエキスパート・グレのような中ぶくれタイプで、なおかつ途中が細くなったウキなら沈むのだから。
 下ぶくれタイプや、単なる中ぶくれのウキでも試してみたが、やはり三原ウキ、エキスパート・グレのようにスムーズには沈んでくれない。といって、上ぶくれのように沈まないわけでもない。 ということは、沈む時点でウキの後方(上方)にかかる粘性抵抗が、大きく影響しているのではないだろうか。 私はそう考えている。 もちろん、海の中には水平方向に流れる潮以外に、潜る潮、湧き上がる潮がある。その対応として小さなガン玉で微調整しなければならない。私は主に3号と6号のガン玉で調整している。


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