Q & A 【 その他のQ&A 】
Q 11. 石鯛、真鯛について、両方とも名に鯛が付くものの種としてはほとんど違うのではないでしょうか?
1.) 石鯛、真鯛について、両方とも名に鯛が付くものの種としてはほとんど違うのではないか。堅い餌を食うところは似ているが、石鯛となると1段も2段も堅いものに対応している。これは進化した鯛といっていいのだろうか。
2.) 石鯛について、背びれ、腹びれ共に発達して、まるでウチワみたいだが、これも進化していったことだろうか。


 マダイもイシダイも、それぞれ数千万年の長い時間をかけて進化してきた魚です。その大元になった「魚」はあるでしょうが、マダイが進化してイシダイになったということ(あるいはその逆)はありません。

 現代の魚類は分類学上、種-属-科-目-網-門-界というふうに分けられています。一般的にいう魚は、動物界の中の脊椎動物門であり、その中で、硬骨魚網・軟骨魚網・頭甲網などに分けられ、硬骨魚網はさらにスズキ目、カサゴ目に分けられます。イシダイもマダイもそのスズキ目の中のイシダイ科、タイ科であり、イシダイ科-イシダイ属-イシダイ、イシガキダイ。タイ科-マダイ属-マダイというように分類されています。タイ科にはクロダイやキダイ、ヘダイなどいろんな魚がありますが、イシダイ科にはイシダイとイシガキダイの二つしかありません。

 イシダイもマダイも長い時間をかけて、厳しい生息環境に適応して進化してきました。鱗の形やヒレの形、歯の形などもそれぞれ独自に変化(進化)してきたものです。「似ている」ということは、生息環境が同じようなものだったと考えていいでしょう。
 
 ご承知のように、硬骨魚類は魚の中でも一番種類が多く、分類が難しい分野です。似たような魚でも背ビレの数とか鱗の形とかで分類したがる学者の気持ちも分かるような気がします。
 
 魚の分類についてもっと詳しくお知りになりたければ、新・さかな大図鑑(週刊釣りサンデー刊)という格好の本があります。釣人にとてもわかりやすく、おすすめです。
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