WONDER LAND 2 【 道具編 - 竿 】
Q 03. 同じ力ーボン竿でも値段にはずいぶん開きがあります。 安い竿と高価な竿は、どんなところがどのように違うのですか?
 竿の値段の違いは、まず素材による。現在はカーボンが全盛だが、同じカーボンでも素材である繊維自体がピンからキリまである。 次に、カーボンシートの織り方が均一かどうかによる。 さらに、品質の管理、点検基準が違う。

 より軽く、より強くするためにカーボン以外の素材を使えばさらに高価になる。たとえば、ポロン繊維を穂先に入れると穂先が硬くなる。胴の部分だけに入れると胴が補強される。この工程と、素材自体の値投によって価格が変わってくる。 アモルファスという金属繊維も使われている。これもカーボンの上に部分的に巻いたり、二重に巻いたカーボンの間に入れたりといろいろある。

 最後に値段の差を決定づける要素として、リールシートとガイドがある。竿一本分の値段にすると、ガイドの素材の違いだけで、原価に大きな開きが出る。定価なら10000〜20000円の差になる。 リールシートにしても、成型されたものとチタンとでは、ロットにもよるが数千円から、大きいときは10000円以上の差がある。


● メ−カ−によっては、同じ竿でも成型したパイプシ−トとチタン製の板シ−トを自由に選べるようになっている。
● ゴ−ルドサ−メットガイドはセラミックと金属の複合素材で通常のセラミックの二倍の強度がある。



★ ワンポイント・レッスン ★

 基本的に、カーボン竿の製造工程は、まずカーボン繊維を織ってカーボンシートを作る。 次に、それを金型に巻きつけて接着剤で固定し、加熱・加圧させる。 そして、最後に何重も塗装すると思えばいい。 カーボンシートは織り方の均一性のほか、折り方そのものや密度も性能の影響し、ひいては価格にも跳ね返ってくる。


A 03. 力ーボン繊維、カーボンシート、ガイド、リールシートと各部に材料の原価、品質の差があって、それが定価に影響する。
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