WONDER LAND 2 【 道具編 - 竿 】
Q 04. 最初からいいものを使った方がいいといわれましたが、入門するときはどの程度の値段の竿を使えばいいでしょうか?
入門に際しては、高級品よりもむしろ普及品がいい。

 しょっちゅう行く釣りや使い方が荒いサビキ釣りなどは、購入しやすく、トラブルが起きてもそれほビ気にならない安価なグラスロッド(大手メーカーはすでに製造してないが)でも十分だと思う 強度を考えた場合、購入価格4000〜6000円(定価16000円以下)の普及版のカーボン竿のほうが、同じ号数の高価な竿より折れにくい。 余裕があるなら、定価20000円〜30000円の中級品でもいい。このクラスまでは魚を確実に取ることを目指しているから、少々乱暴に扱っても折れることは少ない。
 ところが、60000円以上の高級品はベテランでないと扱えない。軽量性や弾性など、強度とは別の特性が盛り込まれているからで、これは面白味の追求を目標としている。対象は当然上級者に限られていて、扱いに慣れていないと折れることもある。 したがって、若葉マークの人がレーシングカーを乗りこなせないのと一緒で、ビギナーにはとても使いこなせない。魚をぶら下げたまま竿を立てると折れたりする。

 また、カーボン竿には、繊維が切れるという「腰抜け」現象が生じる。 この竿は腰がしっかりしているからといって、1kgクラスの魚をいつも抜き上げていると、次第に腰が抜けてゆく。最後は、中型の魚が掛かってもベロンと曲がり、まるでタメが効かなくなる これを防ぐには、できるだけ魚は玉網で取り込む習慣を身につけるしかない。とはいえ、1号竿で2〜3kgの大物を取ったりすると、それだけで腰が抜ける可能性がある。 ただし、高価な竿はそれだけ製造過程でのチェックが厳しいので、不良品に当たる率は少ない。逆にいえば、安くてもいいものに当たることがある 。



★ ワンポイント・レッスン ★

 入門するときは高価な竿を買ったほうがいいという意見もあるそれだけ大切に扱うからというのが理由で、確かに高価な竿を磯の上に直接寝かせるのは抵抗がある。 そうすると道糸にキズが入ることが少なくなり、ひいてはバラシも少なくなる。 竿を立てたままでハリスを結び直したり、仕掛けを作り替えたりするクセも、 自然と身につくだろう。
 もっとも、使い方を誤ると折れやすいという性質は変わらない。 したがって、入門したあとの次の段階として高級品を買ったほうがいいかもしれない。


A 04. 入門時にはむしろ普及品を。魚を取ることを最大の目標にしており、多くの人が使っているからアドバイスも受けやすい。
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