WONDER LAND 2 【 道具編 - 竿 】
Q 05. 釣りをしていてよく竿を折ります。 穂先は細くて折れやすいのでしょうが、どんなところに注意したらいいでしょうか?
竿が折れるのは次の原因が多い。

@ 仕掛け投入時、無理な力が加わった。
A 道糸が穂先に絡んでいるのに巻こうとした。
B 魚が掛かったとき無理な状態にまで曲げた。

 軽い仕掛けで、より小さい力で、より遠く、より正確に仕掛けを投入するには、それなりのトレーニングが要求される。過度の重量をかけて力まかせに振れば、竿が折れることも珍しくない。 特に、ビギナーは、たとえウキ釣りしかしなくても、オモリをつけて(ウキよりオモリのほうが覚えやすい)仕掛けを飛ばし糸を離すタイミングをつかむ練習をする必要がある。竿は上物竿でも投げ竿でもいい。

 近くの波止に行き、30m、40m、50mと少しずつ距離を遠くしてゆく。同時に、上から、横から、下から振って、仕掛けを投げるコツをつかんでほしい。これによって、ビギナーに多い「投げるタイミングがずれて穂先が折れる」という失敗はなくなる。

 Aを防止するには硬い道糸を使う。道糸が軟らかいと圧倒的に穂先に絡みやすい。購入するとき、パッケージにハードタイプ、ソフトタイプと表示されているのでそれを見て確認する。ゴーセンのサスペンドBY、サンラインのシグロンベーシックは昔の銀鱗のような特徴があり、多少硬い。が、昔と違って糸グセがつかない。

 次に、操作の問題がある。いくら硬い道糸を使っていても、仕掛けを投げたあとすぐ竿先を下げたり、風下から投げたりすると穂先の上に道糸が来り、絡みやすくなる。 仕掛けを投げたら軽く穂先を上げるか、または風上から投げて、投げたあと穂先をスッと風上に返す。 糸フケが多すぎるのも絡みの原因だから、常に張り気味で流すことも忘れないように。

 Bの失敗もビギナーに多い。魚が掛かると興奮し、ウキまで巻き込もうとしたり、魚を抜き上げようとして竿を立てすぎる。竿は寝かせた状態で静かに重量をかければ、少々重くても耐えられる。しかし、垂直に立てると、こんな小さな魚でと驚くほどの重量でも折れる。 そのほか、大事な竿を他人に踏まれたり蹴飛ばされたりしない配慮も欠かせない。竿は寝かせず、必ず立てかけておく 。



★ ワンポイント・レッスン ★

 釣り保険は海難事故がメインではあるものの、釣具の揖傷もある程度カバーしてくれる。 年間数千円の掛け捨てだから、竿が折れたときは重宝する。 ただし、必ず現物が手元にないと認められない。波にさらわれて海に引きずり込まれたといっても、保障はしてくれない。


A 05. 仕掛け投入時のタイミング、穂先に絡んでいるのに無理に巻こうとした、魚を抜き上げるとき竿を立てすぎた―が主因。
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