WONDER LAND 2 【 道具編 - リール 】
Q 13. スピニングリールに装備されているドラグとは何のためにあるのですか? また、どんなときに使うものなのですか?
 大きな魚が鈎に掛かって走り出すと、その力はまず鈎にかかる。次いで、ハリス、道糸と伝わり、最後に竿に至る。弱いところがあれば、その部分が魚のパワーに負ける。 鈎が一番弱ければ折れたり曲がったりする。ハリスが弱いと切れる。道糸も同じだ。竿が弱いと折れる。

 そんなトラブルを避けるために、一番弱い部分に限界を超えた力が加わろうとしたら、道糸を送ってそれを防がなくてはならない。 その方法は、図のように三つある(LB機能がないリールの場合。それぞれ一長一短があり、状況によって三つの方法をすべて使いこなせれば理想的であることはいうまでもない。

 たとえば2sを超えるオナガが鈎掛かりすると、自分が予想していたドラグ調整では追いつかない。その場合はすぐ逆転に切り替える。 逆に、ヒラマサやオナガの大型は走るのが非常に速いから、逆転では追いつかない。そんなときはドラグを効かせたほうがいい。

 魚種やサイズによっては、ドラグを効かせてテンションをかけていると、いつまでも走りが止まらないことがある。このような場合は、オープンベールにしたほうが逸走は早く止まる。特に、青物は鈎掛かりり直後の逸走に対応するには、オープンベールにして完全フリーで道糸を出すことが多い。

 ところが、オープンベールにしても逆転にしても、釣人が探作する必要がある。それも、瞬時に判断して・・・。相当熟練してないとこれは難しい。

 その点、ドラグはあらかじめ調整しておけば、それ以上のパワーがかかったとき自動的にスプールが逆転し、道糸が出てゆく。これを有効に活用すれば、細いラインで大物とやり取りできる。 大半のリールにはこのドラグ機能が備えられている(LBにはない)ので、もっと有効に活用してほしい。




A 13. 魚の強い引きに対して弱い部分をカバーするため、道糸を瞬時に送る機構。
有効に使えば細糸で大物とやり取りできる。
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