WONDER LAND 2 【 道具編 - リール 】
Q 16. リールを放置していたら、表面が粉をふいたように錆びていました。 釣行後はどのように手入れすればいいでしょうか?
海岸近くの家や車は、海から遠いところより傷むのが早い。空気中に塩分が含まれているからで、飛沫を被らずとも、海で使用するだけでリールは傷む。この塩分という叔は、鉄を代表とする金属にとって大敵といっていい。塩酸などの化学薬品にも匹敵する。

したがって、海で使用したリールを放置しておくと、少しずつ侵されてゆく。表面は塗装膜でガードされているから、最初は目に見えない部分から腐食する。やがて塗装が剥離し、それが徐々に広がってゆく。

これを防ぐには、釣りから帰ったら水、できたら湯で、ざっとでもいいからリールを流しておく。リールを完全に浸してしまうと内部に浸水するから、実際に害があるかどうかは知らないが、私自身は控えている。ざっと流すだけで性能的には全然違ってくる。

以前は洗剤で洗ったりもしていたが、その後は必ずオイルを噴きつけておく必要がある。ざっと湯を流すだけなら、たまにボナンザを塗るからCRCを噴きつけるだけでいい。

また、スプールを外してぬるま湯に浸けておけば、道糸の塩抜きもできる。道糸に海水が付いたままだと塩が結晶化し、ガイドを傷める原因にもなる。道糸の持ちもよくない。

その意味からも、高価なリールは腐食の進行が遅い素材を使っている。安いものは一度使ってそのままにしておけば、もう表面まで侵されている。

ただし、海で使う以上、永久的に使おうとすれば、よほど念入りに手入れする必要がある。自分の場合、百、二宙画の釣行に耐えられるだけの手入れですませている。


● 構造が簡単なものは分解して内部にオイルを差す。でなくても、二ヶ月に一度くらいは、可動部分の隙間からオイルを差すと内部に染み込んで動きが滑らかになる。 ただしベタベタするほどオイルを噴きつけたときは、あとで空拭きしたほうがいい。手にオイルが着いて、それでツケエのオキアミを触ると魚の食いに影響があるのではないかと思う。無味無臭のオイルとはいえ…。 同じ発想から、虫除けガードを手全体にスプレーすると、その手でツケエを触ったため悪影響を及ぼす場合がある。


A 16. ざっと水を、できたら湯をかけるだけでずいぶん違う。
あとは、たまにオイルを噴きつけ、可動部分に注入すればいい。
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