WONDER LAND 2 【 仕掛編 1 - 道糸 】
Q 21. 道糸が細いとバラしやすいし・根掛かりで高切れしてウキを失います。 できれば太く強いほうがいいのではないですか?
 常識からすれば、道糸は号数が大きくなれば太くなるし、それに伴って強くなる。 だからといって、太ければいいというものではない。前ページで触れたように、遠投する際やウキが小さいとさは細いほうがいい。つまり、操作性の問題がある。 極端な話、10号という道糸を使えば、ななめウキの特大を使わないと仕掛けが飛ばないし、流していても道糸を張るだけでウキが引っ張られてしまう。 スプールから出るときもスムーズにいかない。ガイドやウキの中を通るときの抵抗が大きくなる。風や流れの影響も受けやすい。

 釣りというものは、まず魚がツケエを食ってくれないことには始まらない。したがって、どんなに切れない道糸やハリスを使っていても、それが理由で魚が食わなければ話にならない。それから考えると、道糸は細いほうがいい。 しかし、取り込むのは太いほうがいい。このように、互いに反する条件を満たそうとした結果が、ハリスより1号太いという目安だと思ってほしい。
 もちろん、固定ウキで、その他悪影響を及ぼすものがまったくなければ、道糸はそれより太くても構わない。 ただし、細い道糸は操作性がいい代わり、少しでも傷が入ると切れやすくなるから、いろいろな点で注意する必要がある。


@ 岩の上に寝かせたり立てかけたりしない
竿と岩の間に挟まれただけでも道糸には傷が入る。これを避けるには、最初の仕掛け作りの段階から手順を考えないといけない。 自分の場合は、まずマキエを作り、ヒシャクと一緒に釣座まで運んでおく。それから玉網をセットして、最後に仕掛けを作る。こうすると、竿を岩の上に置く必要がない。 食事やその他の理由で竿を手放すときも、極力道糸に注意する。どうしても岩場に寝かせる場合は、下にタオルを敷く。 その際、他の釣人が気づかずに踏むことがないような場所を選ばなくてはならない。踏んだといって文句をいうのは間違っている。

A ウキ止め糸を締めすぎない
きつく締めたウキ止め糸を移動させると摩擦熱が生じ、道糸が弱くなる。道糸にヨリが入っていたら締めすぎと見ていい。

B ウキの遊動部分に注意する
中通しウキが遊動する範囲も傷が入りやすい。特に、軟らかいタイプの道糸はヨレやすい

C 結び目も要注意
まったく傷がない状態で一番弱いのは結び目になる。何種類もある結び方の中で、もっとも強い方法を探さなければならない。


このように、細かい心づかいができないと細い道糸は使えないと思っていい。


A 21. 魚の取り込みより、まず食わせることを優先する。
そのためには道糸は細いほうがいい。ただし、取り扱いは要注意。
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