WONDER LAND 2 【 仕掛編 1 - ハリス 】
Q 25. 太いハリスと細いハリスでは、細いほうが常によく釣れますか? また、太いほうがよく食うこともあるのでしょうか?
 同じ技術を持った二人が同じ条件で、太さが違うハリスを使ったとき、当然違うハリスを使ったとき、当然、細いハリスのほうが食いはいい。そのほうが、より自然に近くできるからだ。

 四国は九州に比べて競技としての釣りの歴史が古く、その四国の名手と呼ばれる人たち皆一様に細いラインを使っている。他人と競うことを前提とした場合、ハリスは細いほうが有利になることを彼らが証明しているといってもいい。 もっとも、いつでも細いハリを使えばいいかというとそうでもない。

 エサ盗りと本命が混じっているところで、一人が1号ハリスを使い、もう一人が3号ハリスを使っていたとしよう。 1号には頻繁に魚が食ってくる。しかし、エサ盗りだろうが本命だろうが関係ない。サイズも大小関係なく釣れる。 その点、3号は当たりの数はぐっと少ない。ただし、食う確率は低く、鈎に掛かるのは良型が多い。 これは、ハリスの大きさと魚体の大きさの問題になる。小魚は細いハリスでも太く見える。だが、大きな魚にしてみれば、少々太くても気にならない。 つまり、小魚が食わないからというのが太ハリスの利点の一つになる。

 と、ここまでは魚が食う時点までの話をしてきた。が、釣りはそれで終わるのではない。食わせて鈎掛かりさせたら、次の段階として取り組まないといけない。 0・8号ハリスを使えば、一日に百回当たりがあるかもしれない。が、魚が1尾も取り込めなかったのでは話にならない。 いくらバラしても釣ったことにはならないし、魚をスレさせただけの結果でしかない。恥と感じても、威張る材料にはならない。 そして、この段階では、ハリスは太いほどいい。周歯に障害物が多ければ多いほど、ハリスは太いに越したことはない。

 このように、互いに反する条件を満たさないといけない場合が、釣りの世界では往々にしてある。 したがって、ハリスは自分が取り込めるぎりぎりの細さ(太さ?)にすることが望ましい。ということは、技術のレベルによって、釣人各人が使えるハリスの太さは異なってくる。あの人が1.5号で1kgを釣ったからといって、自分が取り込めるとは限らない。


A 25. 同じ条件で太さが違うハリスを使った場合、細いほうがよく釣れる。だが、いつも細いほうが有利というわけではない。
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