WONDER LAND 2 【 仕掛編 1 - ハリス 】
Q 27. 同じ結び方をしていても、ときどきハリスが切れたり鈎がスッポ抜けたりします。
どうしてこんなことになるのですか?
 同じ結び方で強度に差が出るのは、明らかに結び方に原因があると思っていい。

 こんな実験をしてみよう。 ハリスを指先でつまみ、そのハリスを他方の手で速く滑らせる。距離は一ヒロで構わない。つまみ方が強ければ強いほど、滑らせ方が速ければ速いほど、つまんだ指先に熱を感じる。 熱を感じるどころではなく、火傷する可能性もある。 これが摩擦熱というもので、その温度はバカにできない。特に、ナイロンは熱に弱いことを忘れてはいけない。

 ハリスが結び目で切れるときの第一原因がこれで、熱を帯びた状態で引っ張られたハリスは細く弱くなる。熱が出た結び目はさらに弱くなる。 これを防ぐには、ハリスを結ぶとき最初はゆっくり締め、最後にぐっと力を入れる。

 締め方が適当かどうかは、チモト部分のハリスのヨレを見れば分かる。ヨレがかかっていれば摩擦熟を生じ、変形したと判断できる。当然、締め方が悪かったことになる。ヨレてなければ摩擦熱は生じてない。 鈎がスッポ抜けるのは、適当に鈎に巻いただけで、よく締まってなかった場合に多い。 立ち木に結んだタオルなどに鈎を引っかけ、力いっぱい引っ張るといい。かなり締めたつもりでも、こうするとさらに締まる。このとき、耳から抜けなければ合格といえる。




A 27. 結び目で切れる第一の原因は一気に締めて熱が発生したため。
ゆっくり締めたり、または結び目を唾液で湿らしたりすると効果がある。
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