WONDER LAND 2 【 仕掛編 1 - ハリス 】
Q 29. ハリスが道糸より太い仕掛けがあるそうです。
この仕掛けメリットはなんですか? またどんなときに使うのですか?
 基本的に、仕掛けはハリスより道糸を太くする。そのほうが根掛かりしたときの損失を極力少なくできる。だが、状況によっては逆にすることもある。

 状況とは、二つのケースが考えられる。ケース1は風が強いとき、ケース2は瀬ズレする可能性が高いときだ。 ケース2は図を見てもらうとして、ケース1を説明しよう。例として、昼間に50cmオーバーのオナガを対象として道糸5号、ハリス4号を使っていたとする。しかし、強い風が道糸を吹き上げ、仕掛けがタナまで沈まない。竿先を下げても水中ウキを使っても効果がない。 こんなときの定石としては、道糸を細くして風の抵抗をできるだけ小さくする。

 が、ハリスも同時に細くすると、オナガが掛かったとき心細い。 こんなケースでは道糸をハリスと同じか、0・5号だけ細くする。それだけでも風の影響がかなり軽減され、仕掛けは落ち着いてくる。 ただし、この仕掛けを使うときは、できるだけ沖で食わせることを心がける。細い道糸でも長い距離使用すると伸び幅はかなり大きくなる。すると、対応がワンテンポ遅れても持ちこたえてくれる。 また、沖で弱らせておけば、瀬際まで寄せたときはそれほど心配することはない。

 大型のオナガの取り込みにおける最大の難関は、鈎掛かり直後とフィニッシュ寸前にある。パワーが預っているのに強引に寄せると、玉網で掬う寸前に突っ込まれてバラすことが多い。沖で弱らせておくと、そうなる確率ははるかにダウンする。


● オナガの食性は地グロと違っているから、歯の形状も異なる。地グロの歯は軟らかいものが二、三列並んでいるのに対して、オナガは一列しかない。しかも、硬い。そのため、ハリスが歯に触れると“歯ズレ”で切れる可能性がある。



★ ワンポイント・レッスン ★

 万能竿と表示されたものがある。波止でも、近場の磯でも、果てはちょっとした投げ釣りにも使えるように作られている。対象魚がチヌ、クロ、バリならら最初はこれで構わない。 ただし、あまりにも使用可能範囲が広いので「帯に短し、タスキに長し」の感がある。メイタ釣りには硬すぎるし荒磯には軟らかすぎる。慣れてくると使いにくくなるので、いずれはちゃんとした竿がほしくなる。


A 29. 道糸が風の影響を受けるとき、やり取りの際に瀬ズレする可能性が高いときに、道糸より太いハリスを使うときがある。
ライトハウス出版のサイトを表示する

このページを閉じる
九州釣り情報は株式会社ルミカが運営しております。 www.lumica.co.jp 株式会社ルミカのサイトを表示する