WONDER LAND 2 【 仕掛編 2 - ウキ 】
Q 39. 同じ条件では、棒ウキと円錐ウキではどちらが使いやすいですか? また、どのようにして使うウキは決めるのですか?
 同じ条件といっても、それがどんな条件かによって選択は違ってくる。また、対象魚や釣人の好み、釣法や水深によっても変わる。 以下、理想的なウキの条件に沿って両者を比較してみよう。


@ よく飛ぶ
強い風の中でコントロールをつけようとしたり、遠投性を考えると、文句なく円錐ウキに軍配が上がる。ただし、飛ばしウキや水中ウキを併用すれば、棒ウキでも対応できる。 が、仕掛けが絡みやすくなるというデメリットを伴うので、それを解消できるテクニックが望まれる。

A よく見える
海面上により長く、より広く表れていれば視認性が高まる。したがって、一般的には棒ウキのほうが有利とされている。
しかし、慣れれば円錐ウキでも見えないことはない。

B よく浮く
波が少々高くても、サラシの中でも安定するとなると、やはり円錐ウキになる。

C よく潮に乗る
風の影響を受けずにマキエと同じスジを流すには、海上に露出している部分が少なく、海中に沈んでいる部分が多いほうがいい。棒ウキ、円錐ウキとも沈め気味にすれば対応できるものの、視認性が犠牲になる。

D 感度がいい
小型棒ウキに勝るものはない。詳しくは 「 Q45 」 を参照。

E 道糸の通りがいい
円錐ウキの中通しタイプは道糸と接触する部分が多く、道糸の滑りが一番悪い。棒ウキ、円錐ウキともカン付きタイプは道糸の滑りがいいから、ウキ下が深くても仕掛けが早くなじむ。このように、ウキに求められる機能は相反することが多い。したがって、条件によって使い分けたはうがずっと釣りやすいといえる。


 たとえば、チヌは棒ウキ、クロは円錐ウキという観念を持っている人が多い。
確かに、波がなく、流れが緩いときのチヌは当たりが小さいから、そんな条件では棒ウキのほうが当たりは出やすい。しかし、波があり、流れが速くてウキがもまれる磯では円錐ウキのほうがいい。 クロにしても、比較的ウキ下が浅く、誘いを多用する場合は円錐ウキが適している。が、厳寒期でウキ下が竿二本以上、それも穏やかで流れが緩いところを釣るなら棒ウキでもいい。


A 39. 条件によって選択は異なる。円錐ウキは単体でも投入しやすく、操作性がいい。 棒ウキは視認性、感度とも優れている。
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