本来、オモリとは仕掛けを沈めるために鉛で作られたものを意味する。しかし、近年はさまざまな形のものが開発・販売され、呼称やサイズ表示もばらばらなので少々混乱している。 したがって、ここではBでサイズ表示するガン玉、それより小さく号で表示するジンタン、ガン玉より大きくやはり号で表示するオモリとに分類した。他に、ガン玉とよく似た使い方をするものにカミツブシ(大小サイズ表示する)があるが、繁雑になるのであえて触れない。
さて、ガン玉、ジンタンはオモリと同じく、鉛を素材にして作られている。オモリが中通しタイプなのに対して、ガン玉やジンタンは球体の真ん中に割れ目が入っている。 この割れ目にラインを挟み、閉じたり開いたりすることによって簡単に脱着ができる。
この外見の差以外にも、ガン玉とジンタンがオモリと大きく異なる点がある。オモリは足し算で重さの計算ができるのに対し、ガン玉、ジンタンはこの計算ができないことだ。
たとえばオモリの0.3号(1.13g)と0.5号(1.87g)を足すと0.8号(3.0g)の重さとなる。しかし、ガン玉のB(0.55g)+B(0.55g)は1.1gで、これは4Bの重さに相当する。ちなみに2Bは0.75gしかない。
また、オモリとガン玉は号数が大きくなれば重くなる。が、ジンタンは逆に軽くなる。そんな違いもある。 |
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オモリ、ガン玉、ジンタンの サイズと平均重量 |
種類 |
サイズ |
重量(g) |
オモリ |
3号 |
11.25 |
2号 |
7.5 |
1.5号 |
5.62 |
1号 |
3.75 |
0.8号 |
3.00 |
0.5号 |
1.87 |
0.3号 |
1.13 |
ガン玉 |
6B |
2.65 |
5B(SO) |
1.85 |
4B(SB) |
1.20 |
3B |
0.95 |
2B(BB) |
0.75 |
B |
0.55 |
ジンタン |
2号 |
0.31 |
3号 |
0.25 |
4号 |
0.20 |
5号 |
0.16 |
6号 |
0.12 |
7号 |
0.09 |
8号 |
0.07 |
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