WONDER LAND 2 【 実釣編 - 実釣 1 】
Q 65.
仕掛けを投げるたびに着氷点が変わり、思ったところへ飛びません。 狙った場所へ飛ぶようにする方法はありませんか?
練習あるのみとしかいいようがない。思ったところというのは、具体的には自分の作ったポイントに仕掛けが着水することが目的だろうから、近所の公園などで実際に竿を延ばし、空き缶を一つ置いてそこまで飛ばす練習をする。 その際は連投用の上投げ、近、中距離用の横投げ、近距離用の下投げのそれぞれを練習する。最初は空き缶まで届かないかもしれないし、まったく違う方向へ飛ぶかもしれない。私自身、これを約一年毎日続けた。 もちろん、最初はうまくいかない。それが当然だ。オリンピックで活催する選手の栄光の裏に、地道でたゆまぬ努力と練習の日々があるように、釣りもまた同じだと思ってほしい。
初心者に多い仕掛け絡みをなくすには、実際に釣場で練習するのがいい。このときは、10〜15号オモリを使った投げ釣り仕掛けを用いる(市販のものでOK)。 すぐに効果が上がる方法としては、タックルバランスの調整がある。状況にもよるが、昨今流行している軽い仕掛けは、特に初心者は操作が難しい。狙ったところに投げたつもりでも、着水時にツケエが外れている可能性もある。
解決策としては、仕掛けをスムーズに運んでくれる重めのウキを選ぶ。ただし、ウキが重すぎると竿に負担がかかるので、自重15gを目安とする。 自重15g以上のウキを使わざるを得ないくなれば、竿の号数をワンランクアップする。 詳しくは表を参考にしてほしい。
また、太い道糸は風の抵抗を受けやすく、やはり正確な投入を妨げる要因となる。特に遠投を必要とする場合は、ワンランク重いウキと竿、ワンランク細い道糸によって正確な投入が可能になると覚えておこう。
【 狙うサイズによるタックル構成の目安 - クロの場合 】
竿
(号)
リール
道糸
(号)
ウキ
(g)
ハリス
(号)
鈎
(号)
小型(25cm以下)
0.6〜0.8
1号が150m巻けるもの
2以下
3〜4
1
4
小〜中型
(25〜35cm)
1
2号が150m巻けるもの
2
4〜5
1.5
5
中〜大型
(35〜45cm)
1.5
2.5号が150m巻けるもの
2.5
6〜7
2
6
大型(45〜55cm)
1.7〜2
4号が150m巻けるもの
4
8〜9
3
7
超大型 ― オナガ
昼釣り(60cmまで)
夜釣り(60cm以上)
2
2.5〜3
5号が150m巻けるもの
7〜12号が150m巻けるもの
5
7〜12
10前後
10以上
4
6〜10
8
9〜10
● 遠投するために上から投げるときは、エサ落ちする可能性が高くなるので特に注意する。
● 横投げでは必ず風下から風上側に竿を振る。そうすれば竿先に道糸が絡むことが少なくなる。
● 下投げの場合、左手で仕掛けを張って竿先を下に曲げ、左手を離すと同時に竿先を跳ね上げる。
● 仕掛けを投入するときは指を一本遊ばせておき、その指でスプールを押さえたり離したりして糸の出を調整する。 この遊ばせた指で、どの地点で糸の出を止めれば狙ったポイントに絡まずに投入できるのか、仕掛けを持った手をどの地点で離せばいいかを体で覚える。 対岸に目標を置くのもいいだろう。
A 65.
地道でたゆまぬ努力しかない。 下投げ、上投げ、さらには右と左から横投げを、あらゆる機会を利用して練習しよう。
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