WONDER LAND 2 【 実釣編 - 実釣 1 】
Q 69. 仕掛けを流すとき、ウキを先行させてはいけないといわれました。 なぜですか? またどうすればいいのでしょうか?
 ハリスにガン玉を打ち、マキエと同調させつつ流してゆく釣り方では、このツケエの先行が不可欠の条件になる。反面、ハリスにガン玉を使わない完全フカセでは、ウキが流れるのをまったく阻害させないから、ツケエを先行させる必要はない。

 では、なぜハリスにガン玉があると、ツケエを先行させなければならないのか? 実は、はっきりした理由がまだ見つかってない。 説はいろいろある。

 中間にガン玉があると食い込んだとき抵抗を感じ、魚が離す可能性がある。そのため、ウキから鈎までの間にフケを出さない、いわゆる”張り“を作った状態にする必要がある。すると、ガン玉の抵抗を感じないというのもある。

 張りを作ると、必然的にツケエは先行する。 また、魚はマキエに誘われ、潮下の深みからエサを食いにくることが多い。エサを食ったら反転して、再び潮下の深みへ戻る。この一連の動きが当たりという形でウキに表れる。 このとき、ツケエよりウキが先行していると、魚が食っても当たりは出にくい。勝手に食い込んでくれるのならそれでも釣れる。が、合わせないと鈎掛かりしない状況では、ウキが小さく動くだけでツケエはない。

 ところが、漫然と仕掛けを流すだけではツケエは先行してくれない。道糸を操作して、ウキの流れにブレーキをかけてやらなければならない。 そのためには、Q68の仕掛け絡み防止の項で書いたように、仕掛けが着水する寸前にスプールに指を当て、ブレーキをかけることが前提となる。 といって、道糸を張りすぎて仕掛けの流れを妨げてもいけない。道糸を出しすぎるとさまざまなトラブルが生じるが、張りすぎてもいけないことを覚えておこう。



★ ワンポイント・レッスン ★

 ウキの流れをコントロールして張りを作ることの重要性は誰もが認めている。 だが、意識してそれを考える必要がない場合もある。それは流れと風が逆のときで、あえて道糸操作しなくても自然にブレーキがかかり、ツケエはウキよりも先行する。 ただし、なにがなんでもウキを先行させればいいのではない。重要なのは、マキエとツケエが同調して流れる状態を作り出すことにある。


A 69. 仕掛けに張りを作るため、ウキの流れにブレーキをかけて余分な道糸のフケを出さない。 余分なフケはトラブルを生む。
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