WONDER LAND 2 【 実釣編 - 実釣 2 】
Q 76. 気づかないうちに小魚からエサを盗られてしまいます。わずかなエサ盗りの当たりもよく分かるウキはないでしょうか?
 エサ盗りの微かな当たりにも敏感に反応するウキといえば、小型棒ウキに勝るものはない。小型棒ウキは感度を最優先しているので、素材、自重ともに大変軽い。厳寒期に見られる渋い当たりもとらえるこのウキは、エサ盗りの動きもまた確実に伝えてくれる。 使いこなせば、ツケエの有無も判断できるようになる。 ただし、軽い点が災いして、操作性はよくない。単体では飛ばないから、とばしウキや水中ウキを併用(二投仕掛け)する必要がある。 さらに、この二役仕掛けは固定に限定される。

 ツケエが着水してタナに沈むまでの問でも、固定ウキなら小さな当たりでも比較的分かりやすい。そんな長所もある反面、深くても竿一本までのウキ下しか探れないという短所がある。また、風や波の影響をダイレクトに受けやすいという難点もある。 二段仕掛けは絡みやすいというのも、ビギナーが敬遠する要素の一つになる。

 では、単体でも使用できる円錐ウキで、小型棒ウキ並みの感度を実現するにはどうすればいいか? 通常の円錐ウキでも、オモリを使って与浮力を殺せば感度はよくなる。しかし、オモリを打ちたくない場合はこの方法が使えない。 また、基本的に棒ウキより円錐ウキは水の抵抗が大きい。わずかな当たりだと見逃すことが十分ありえる。

 そこで、従来の円錐ウキの概念を一切取り払い、小型棒ウキに近い性能を持った円錐ウキというコンセプトでまったく新しいウキを開発した。


小型棒ウキに近い性能とは、

○ 棒ウキに近いスリムな形状
○ 波や風にもまれにくい上ぶくれタイプ
○ 与浮力をぎりぎりまで抑えて感度を優先

基本的に以上の条件を満たせばいい。別作・井内は、このような経緯で生まれた。


 このように、エサ盗りの当たりが分かるウキと一口にいっても、狙いのタナはどのくらいなのか、波や風の状態はどうなのかなど、状況によってふさわしいウキは変わってくる。 自分が持っているウキにはどんな機能があり、どんな状況で力を発揮するのかを知っておくこともまた、釣果につながる大事な要素といえるだろう。


A 76. 小型棒ウキがその筆頭だが、使い方に限度がある。手持ちのウキを見直して、一番効果を発揮する状況を知っておこう。
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