WONDER LAND 2 【 実釣編 - 実釣 2 】
Q 77. 当たりが出たとき、合わせる強さはどのくらいが適当なのですか?勢いよく合わせ、ハリスが切れたことあります。
 合わせの強さは、ヒットポイントの距離、魚種、ハリスの太さによって変わる。


@ ヒットポイントの距離
 魚が近いところで食うと道糸が少ししか出てないから、大きく合わせる必要はない。ウキの位置が近ければ近いほど、合わせは軽くと覚えておけばいいだろう。 軽い合わせとは、道糸の送りを止め、手首を軽くシャープに返す(竿を起こす)程度を意味する。 また、竿を立てずに道糸の送り出しだけを止め、じわっと手前に引く聞き合わせという方法もある。手前に引いたとき、魚が掛かっていれば重みが伝わってくるから、その時点で合わせに移る。 掛かってなければ竿をゆっくり戻し、再び当たりを待つ。
 ヒットポイントが遠い場合もこの方法でいいが、えてして道糸のフケが大きい。したがって糸フケを少しずつ巻き取り、竿先に魚の重みが伝わるまで引いてみる。魚の反応があれば、そこで竿を起こして合わせる。 いずれにしろ、糸フケが出すぎていると、ウキに表れる当たりはともかく、竿先には魚の動きが明確に伝わってこない。合わせも効きにくい。

A 魚種による違い
 バリは口が硬く当たりが小さいので、瞬間的にやや強く合わせる必要がある。最初は竿先を軽く30cmほど跳ね上げて鈎掛かりさせ、次に竿を立てるという二段合わせが適している。 クロの口は比較的軟らかい。そのため、軽く合わせることを心がける。 チヌの場合はクロより若干口が硬いから、一度確認してからシャープに合わせる聞き合わせが向いている。

B ハリスの太さによる違い
 竿の硬さも影響するが、細ハリスの場合はソフトに、太いハリスを用いる場合はやや強めに合わせる。特に、昨今全盛の細ハリスは、相当慣れないと取り込みで失敗する。 強く合わせれば魚の抵抗も強くなる。ベテランならともかく、ビギナーは交わし切れずに糸を出し、根に潜られるのがオチだ。もしくは、合わせ切れにつながる。


 近年のハリス、鈎の強度向上にはめざましいものがあるが、瞬間的にショックを与えると本来の強度が発揮できない。無茶をせず、確実に取り込むための合わせを第一に考えよう。



★ ワンポイント・レッスン ★

 「魚に鈎掛かりさせるための合わせ」と「取り込むために竿を立てる」というこの二つの動作は連続してなければならない。ベテランは体で覚えているから考えることはしないが、慣れないうちはリールを巻くことに気を取られ、おろそかになることが多い。 その結果、合わせて鈎掛かりさせたはいいが、瀬ズレでバラした、魚に根に潜られたという事態を招く。 さらに、その後は、よほどの大型ならともかく、できるだけ道糸を出さない癖をつけよう。簡単に道糸を出すと魚は抵抗を増し、どんどん逃げる。よほどの大物でない限り、竿の弾力を生かしながら耐え、少しずつ巻き取る練習をしよう。


A 77. 仕掛けを流す距離によって異なるが、ソフトかつシャープというのが基本。「強さ」というほど強く合わせる必要はない。
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