WONDER LAND 2 【 実釣編 - 実釣 2 】
Q 82. 魚が掛かったのにすぐハリスが切れ、瀬ズレだといわれました。どういう意味ですか? また、どうすれば防げますか?
 ハリス切れの主な原因には、主に次のようなものがある。


@ ハリスの限界強度を超えた。
A 沈み滴に魚が潜り、瀬に当たって切れた。
B 寄せている最中に沈み瀬に当たって切れた。
C 魚を寄せたとき、足元の沈み備に当たって切れた。


 質問にある瀬ズレとはA〜Cを指し、ハリスが海底の岩礁や藻などに擦れて切れることをいう。 これはクロに多い傾向で、合わせのショックを感じた魚は驚き、隠れようとして沈み瀬などの障害物に向かって一目散に走る。 このとき、ピンと張りつめたハリスが障害物に触れれば、一発で切れてしまう。

 ハリスの強度が増したといっても、それは引っ張り強度のこと。擦れや刃物に対しての強度が増したわけではない。 これを防ぐ絶対的なものはない。が、魚がどの方向へ逃げるかを知っておけば、ある程度は対処できる。 そのためには、釣行前に航空写真やポイント図を見て沈み瀬や根の有無と位置を確認しておく。実際に磯に上がったら、地形の細かい部分―足元に張り出した根、小さな沈み瀬、藻、ロープ(チヌ釣場に多い)などを把握する。 そして、あそこで食ったら多分この方向へ走るだろうから、そのときは竿をこちら側へ倒そうなどと、自分がどう行動すればいいかを予定しておく。

 そういう意味から、渡船に乗って磯に渡るときは、それが初めての釣場ならできるだけ明るくなってからにしたい。船から沈み瀬の位置が確認できるし、本流がどの方向へ流れているかもつかめる。 その点、九州では大半が夜明け前に出港する。磯に着くころはまだ薄暗く、周囲の状況が分からないのが残念でならない。 


A 82. ハリスが障害物に当たって切れることを瀬ズレ地追う。竿出し前の確認と、障害物から魚を引き離すやり取りが必用だ。
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