WONDER LAND 2 【 実釣編 - 実釣 2 】
Q 85. 釣りを終わって帰ろうとしたら、振り出し竿が引き込まなくなっていました。こんなときはどうしたらいいでしょうか?
 いわゆる固着という現象で魚を掬おうとして勢いよく玉網を振り出したときも、同じ状態になりやすい。 これを防ぐには、まず釣りから帰ったら必ず竿をきれいに拭き上げることから始まる。湿った状態のままだと、次に使うとき竿の継ぎ目が滑りやすくなっているので、限度いっぱいまで出やすくなる。 そして、釣りをしている間に継ぎ目部分が固着し、いざ仕舞おうとしたら固くてなかなか入らない。

 雨の日に使って竿全体が漏れたら、帰宅後は尻栓を抜いて完全に乾かすことを心がける。 また、たとえ完全に乾燥していても、竿を延ばすときはギュッと力を入れて引っ張ってはいけない。湿った状態でこれをやると一発で固着する。 こういうのはクセになりやすいから、普段からじわっと力を入れる習慣をつけておこう。

 竿を延ばすとさは穂先から順に引き出し、継ぎ目が止まるところまできたら、あとは回しながら少し引く程度でいい。 といって、あまり緩いと、釣っている最中にスコーンと継ぎ目が引っ込んでしまうことがある。 不幸にして固着したら、まっすぐ下へ叩きつける。

 イシダイ竿や投げ竿のように肉が厚いものは、ねじりながら両側から押し込む(並み継ぎの場合は引っ張る)という方法がある。しかし、上物竿は肉が薄いから、ねじるとバラバラになる。 5号竿なら多少厚いが、それでも穂先のほうは薄いから、バラバラになる可能性がある。 メーカーに固着の修理を頼んでも、やっぱり下にゴムを敷いて、上から打ちつける方法でやっているらしい。



★ ワンポイント・レッスン ★

 竿を延ばすときと同様、パイプシートにリールをセットするときも、あまり力を入れてはいけない。いつも力を入れてねじ込んでいると、そのうち壊れてしまう。 指三本でつまんで回すように…などと竿の取り扱い説明書に記されているから、必ずそれを守る。


A 85. 竿だけでなく、玉綱の柄も固着する。普段の手入れと竿の延ばし方に注意しよう。固着したら下に叩きつけるしかない。
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