長崎 男女群島 女島 サメ瀬
男女群島の最南端、女島の二重鼻からさらに2km南方に位置する。大ザメと小ザメの二つに分かれており、特に乗っ込み期のイシダイは数・型ともに定評がある。釣り人垂涎の地の一つで、なかなか上礁のチャンスに恵まれない。

■小ザメ
・底物
イシダイポイントは北側の女島向きに集中している。南側は大ザメも含めて水深がなく、イシダイ釣りは不可能と思ってよい。
A、Bは遠投で竿四本〜四本半、足元なら二本半〜三本の水深がある。Cは少し浅く、一本半〜二本程度しかない。竿出しはA〜Cで計二人。
いずれも下げ潮は左沖からまっすぐ当たってくるものの、この潮は速すぎるため釣りにならない。仕掛けを入れると百発百中根掛かりする。そのため、左後方から回り込んでくる上げ潮を釣る。
ただし、動きはじめや潮止まり直前のゆるんだ時なら下げ潮でもやれる。
また、A、Bではクチジロも期待できる。過去には12kgも上がっている。クエはやはり下げ潮で10〜20kgの数釣りが望める。

・上物
クチブトはイシダイ同様、回り込んできた上げ潮をA〜Cから釣る。これも二人まで。
Dは上げ潮が1の方向へ流れる時、本流にのせるとオナガが出る。男女では一般に、夜明け前のオナガは瀬際でないと出ないといわれている。しかし、このサメ瀬のDに限ると、1、2、3いずれかの潮に乗せて本流釣りをすれば、夜明け前の午前3〜5時でも良型が出る。
小ザめの南端Eは大ザメとの水道からサラシが出てゆく。そのため、上物釣りのいいポイントになるが、上げ潮が速いと左沖から右手前に突っ込んでくるから釣りづらい。Dをかすめて沖へ出る下げ潮、もしくは緩んだ時の上げ潮を釣る。
また、Aから徒歩で移動するのは足場が悪いため危険を伴う。といって、Eの足元は沈み瀬が多いので直接船は着けられない。

■大ザメ
・底物
小ザメと同じく、イシダイポイントは北側に集中している。F、G、Hがそれで、(竿出しは合計三人)、小ザメとは逆に下げ潮を釣る。下の赤瀬方向から突っ込んできた下げ潮は小ザメの北側に当たり、大ザメ北側をかすめて東側へ抜ける。その時の潮の強さによって、方向は4→5→6と変化する。4は子潮、6は大潮における流れの方向である。
右手から左沖へ出る上げ潮は根掛かりが非常に多い。よほど辛抱しないとイシダイの当たりは出にくい。
前述したように、サメ瀬の右側は水深がなく、南端のJなど竿一本半しかない。しかし、過去には乗っ込み期に一潮で27尾のイシダイが出た実績がある。上げ潮の速い流れが直接当たるため、潮裏になる下げ潮を釣る。流れが緩い時は、上げ潮でも可能性はある。竿出しは一人が理想的。

・上物
GからIにかけては広く、だらだらした足場なので、三人なら楽に竿が出せる。本命は下げ潮で、右沖へ出る流れにのせる。この時は潮が大きいほど(6の流れ)釣りやすい。
左沖に向かう上げ潮は釣りにくい。






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