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■有田瀬
男島きってのクチジロ釣場として知られる。過去、9〜10kgクラスが数尾記録されており、大物志向のイシダイ釣師の間で人気は高い。男島の北東部に位置し、北西の季節風には弱い。足場も低いので波が出ると上がれなくなる。
・底物
Aは下げの反転流が本命。この潮でクチジロが出る。水深は竿三〜四本と深い。乗っ込み期は数・型とも期待できよう。右足元の沈み瀬際から仕掛けを入れると、壁に沿って仕掛けがピタッと納まる。緩いときの上げ潮も捨てがたい。上げ潮が勢いよく流れ出すと、仕掛けが止まらない。Aではクエの大型も当たる。足場は平坦なところがなく、小さな起伏が連続しているので、長時間いるとくたびれてしまう。竿出しは二人まで。BはAとは逆に上げの反転流を釣る。水深は竿二本〜二本半。そこそこ水深があり、潮も入ってくるのにイシダイはあまり上がってない。
・上物
上げ下げとも本流は速すぎて釣りにならない。唯一望めるのは下げの反転流がやれるAのみ。右手の有田線からワンドへ向かう流れでクチブト、オナガが当たる。B側の上げの反転流はすぐ壁際に寄ってしまい、非常に釣りづらい。流れが緩んで大きな反転流を作ったときなら問題ない。潮止まり前後の緩んだときは上げ下げとも可能。
■有田横
有田瀬とは竿二本〜三本の距離にある。有田瀬から見ると移動できそうな気がするが、途中のワレをクリアするのが非常に危険なので、やめたほうがいい。事故のもとだ。
・底物
実績の高い有田瀬のすぐ近くにありながら、この有田横はB級釣場としての評価しかなされてない。ポイントは一ヶ所で、竿二本の水深がある。速い上げ潮は正面から突っかけてくる。そのため、遠投して足元に止める釣り方をしなければならないのでむずかしい。だからといって、下げ潮はなかなか入ってこない。有田瀬から回ってくる反転流は、有田横の沖を通ってしまう。これがB級釣場たる所以であろう。下げ潮がここまで回り込んでくれば期待は持てる。足場はよく、二人までなら十分竿が出せる。また、クエも実績がある。どちらかといえば夜釣り向きか。上げ潮が当たってきて、下げ潮は動かないとくれば、上物釣りはまず不可能と思ってよい。なお、有田瀬の南側に位置する地磯、ドウクツは大きな入江の奥にある関係で、なかなか潮が動かない。しかし、上げ下げにかかわらず動いたときは、冬のクチブトが数望める。足場が高いので、少々波があっても上礁できる。水深がないのでイシダイはまず無理。 |
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