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特別授業 - 鼻で味が分かるのか
 人類が誕生する以前から魚類には嗅覚器官と味覚器官が存在していて、水の中の匂いと味を感じ分けていました。水から離れて地上生活を始めたときに動物は、水中の匂いの代わりに空気中の匂いを感じ取るように進化したのです。
 地上に棲む動物にとって匂いとは、空気の中に含まれる成分を鼻腔内の嗅覚細胞を通じて感知することであり、味とは唾液などの液体に溶け込んだ成分を舌の上の味蕾で感じることです。しかし魚類にとってはどちらも水の中の情報を分析する作業にほかなりません。
 鼻の中には板を重ねたような形の嗅房があり、トンネル状の鼻腔内を通過していく海水の成分を感じ取ります。鼻の穴は体の左右両側にあるので、匂いの濃度差によって餌のある方向を知ることができます。

【 グレの味蕾は唇と鰓に 】
 グレを含む魚類の多くでは、舌と口の中以外に、唇や鰓ブタにも味蕾が分布しています。味蕾は蛋白質が分解してできたアミノ酸につよく反応するため、グレはエサを口の中に入れるまでもなく、ただ鰓や唇に触れるだけで、食べられるかどうかを判断することができます。
 従来は魚にとって匂いと味の区別はないという考え方が支配的でした。しかし現実には、嗅覚器官と味蕾の構造は大きく異なっており、嗅覚器官からの神経が脳の嗅覚中枢へつながっているのに対し、味蕾の神経は延髄へとつながっています。しかも同じ味蕾でも、口内の味蕾が延髄の中の迷走葉につながっているのに対して、唇の味蕾は顔面葉と呼ばれる場所につながっています。つまり味蕾ひとつでもそれが体内にあるか体外にあるかによって、脳はそれぞれ専門の部位で解析し、グレに別々の感覚として感じるように処理している訳です。

【 匂いと味と食感に 】
 魚類の味覚と嗅覚の違いは想像するしかありませんが、餌生物の、水に溶出しやすい成分が海中に漂っているのを感じとるのが嗅覚。味蕾を直接餌に接触させて、細胞膜の中に保護されていた成分を感じるのが味覚ということになりそうです。
 生エサやソフトルアーだとベイトは口の中深くまで入ってフッキングしますが、ハードルアーだと一瞬くわえただけで、はじかれることが多くなります。魚類の口は触感にも敏感です。魚を釣るためには、視覚や聴覚というセンサーをくぐり抜けた上で、さらに 匂い ⇒ 味 ⇒ 触感 の3段階のチェックポイントを突破しなければなりません。

グレもオナガも歯の先は3つに分かれているが、オナガの歯の方が鋭くて硬いためにハリスを切られやすい。どちらも歯先がすり減れば次々と新しい歯が生えてくる。 [ 監修 / 写真提供 ] 鹿児島大学水産学部 川村軍蔵教授
もっと詳しく知りたい方は、成山堂書店ベルソーブックス 「 魚との知恵比べ 」 をご参考ください



【 ケミホタル対応 ウキの使い分け 】
波につよくてライン操作が容易。糸絡みが少ないので手返しよく釣りに集中できます。釣り座が低くても ケミホタル が視認性をカバーしてくれるので大丈夫。斜めウキを使えばラインも斜めになって抵抗が減り遠くまで流すことができて、捕食角度の浅いグレとの相性も抜群です。細かな浮力設定が用意されているので状況に応じて使い分けてください。 ウキを交換するときには仕掛けを切る必要があります。太仕掛けのときはラインの巻きグセが糸落ちに影響を与えるので重めのオモリを使ってください。感度を重視して体積の小さいウキを使うと、ラインをコントロールするときにウキが手前に寄ってきやすくなります。波風に負けず仕掛けを馴染ませいときはどっしりタイプを選びます。

ラインとウキが接触していないので糸落ちがよく、仕掛けの馴染みが速いのが環付きタイプ。素早い交換も可能です。夜釣りは道糸が太いので、強風時にはラインが吹き上げられて仕掛けが入っていかないことがあります。環付きウキだとラインが海中にあるので風の影響をうけにくく、海面でのふらつきが少ないのが特徴です。 中通しと比べるとやや扱いにくいかも知れません。遠投するとき重量のあるウキの頭部が先になって飛んでいくため、道糸とハリスが絡みやすくなります。払い出しの潮なら手前から潮に乗せて流すような釣法がいいでしょう。遊動がスムースで深ダナまで探りやすい反面、ライン操作でウキをコントロールすることは難しくなります。

棒ウキは感度が高く、水平方向からの視認性も優れているため、遠くまで流してアタリを取ることができます。潮を受ける部分が長いだけに潮乗りがよくて交換もカンタン。非自立型に比べれば風や潮流の影響を受けにくく遠投性も勝っています。ウキの上の ケミホタル と海面に映った ケミホタル の上下の間隔でアタリを取ってください。 全長が長いためタックルボックスへの収納に難があります。あまり長いと折れやすくて持ち運びも不便。重量のあるウキがラインの外に出ているので糸絡みも発生しがちです。手返しもよくないのでベテラン向きと言えるでしょう。トップが水上に出ているので風や波の影響を受けてしまい、ウキがふらつきやすいのも欠点です。

感度が非常に高いので波風の穏やかな内湾での使用に適しています。仕掛けにセットしたオモリの負荷で立つため、水深がある場所でも仕掛けが馴染んだことが判ります。ツケエが取られても反応するくらいの鋭敏な感度設定が可能ですが、ふらつきが気になるときは海中に入る部分が長いウキを使ってください。 風やウネリがあるとウキが立ちにくく、アタリを取るのが難しくなります。ウキ本体が軽いために風の抵抗を受けて遠投ができません。遠投するためにオモリを重くすると今度はアタリが出にくく、魚が違和感を覚えてエサを離すことも増えます。また、扱いやすい短いウキほど風や表層流の影響を受けてふらつく傾向があります。



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