|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
/ 徳久 攻
佐賀県北部の二神島をホームグラウンドとするカゴ釣り師。“広く浅く”よりも“深く極める”をモットーに、水中の岩の温度まで考慮して釣況を判断する一カ所集中型のベテランである。
穏やかな海況、暗い海面。夏の夜釣りの醍醐味は、ケミホタル
の光が一瞬で消し込む興奮である!底カゴは探れる範囲も広く、表層から海底までマダイ・イサキ・ヒラマサ(青物)何でも来いの万能仕掛けだ。私が呼子沖の二神島(行政区域上は長崎県)で確立し、その後10年以上にわたって満足できる釣果を与えてくれた仕掛けを紹介しよう。 |
|
|
|
|
|
この仕掛けで絶対に欠かせないのは、21cmのパール天秤と15号のカゴである。海中での状況を私なりに推測したものが上の図だ。この仕掛けには、動かない潮やあたり潮でも数々の獲物を手にしてきた実績の裏付けがある。潮が動かなくて、誰も釣果が出ていないときに特効を発揮する仕掛けともいえよう。
パール天秤は細いため誘いが効くのがメリットだが、プラスチック製だから劣化して折れることもあるのでスペアをいくつか用意しておいて欲しい。カゴも、もし失えば釣りにならないのでスペアが必要である。私はパール天秤を4つ。カゴは3つをスペアとして持って行くことにしている。
カゴ釣りで忘れてならないのが、マキエは一回の仕掛け投入でカゴ一杯の容量しかないということ。狙う深さや潮流によっては手で撒き入れたりするが、仕掛け投入の手間を惜しまず、さらにウキ下の調整にも身を入れることが重要である。
2007年の初釣りでヒラマサの釣果を得たが、その一週間後にもマダイとメジナを底カゴ仕掛けのウキ下15〜20mで、次にウキ下を2〜3mに調整して、またもヒラマサを仕留めた。釣果を得ようと思ったらウキ下変更の手間を惜しまず、カゴ一杯分のマキエを労力を惜しまずに何度も投入することが大切だ。
次に ルミコ の装着。これは確実に釣果に差をつける。潮の透明度が悪いときの、個体数が少ないマダイ、シーズン末期のイサキなどは
ルミコ での差がはっきりと出る。私は 付属の黒チューブを加工して点発光 で使っている。
磯での実際の釣りは4〜5人でマキエを効かし、各自が仲間の釣り人を思いやって臨む。動く潮であれば観音釣りで各自が間をとって投入し、動かない潮のときはほかの人の仕掛けの位置を確認して定点を攻める。まずは獲物の泳層を掴んでウキ下を調整する。潮流の速度が変わり、流れが強さを増せばウキ下を深くして対応する。(当然、逆もあり)
|
|
|
ヒラマサやヤズが回遊してきたら上カゴ仕掛けの出番である。釣研の「遠投フカセカゴ」の登場以来、仕掛けで迷うことはない。ウキ下2m強の底カゴでその日最初のヒラマサが釣れた。これでタナが判明したので上カゴのフカセカゴ仕掛けに変更、2匹目のヒラマサはたった数回の仕掛け投入で仕留めることができた。
ヒラマサ、ハマチに限れば、上カゴ仕掛けの浅いウキ下でヒットする方がバラシが少ない。底カゴ仕掛けでは獲物のペースを崩し、パワーを封じる寄せがポイントとなる。
次に仕掛け全体のバランス。竿は錘負荷20〜30号で、5.0〜5.3mが望ましい。道糸は250m以上を確保する。道糸は細い方が飛距離が出るが、投入時のショックや獲物の引きで切れるのを防ぐためには8号が最適。10号以上だと中通しウキを使う場合に道糸の落ちに支障が出るのだ。
言うまでもなく、マダイを狙うときは潮の流れる道筋に沿って(これがマキエの流れる道筋になり易い)仕掛けを送る。仕掛けが馴じんでマキエやツケエが安定した位置をキープし、さらに獲物に遭遇するためには、流れの速さによっては、200m程の糸出しが不可欠になる。
|
|
|
光釣法という言葉を生んだルミカの ルミコ 。魚の視覚を刺激して、興奮させ、そこにある針のついたエサ、疑似餌に向かわせるのがルミコの仕事なのです。 |
|
|
|
他人より釣れる誘いの極意! |
|
マダイはアタリ潮のときに大物がヒットしてくることが多い。これをモノにできるのは十分な距離まで遠投でできるカゴ釣りだけである。
手前に向かって流れてくる仕掛けに誘いを入れるのだから、ウキが寄ってくるような誘いはせず、両手を高く上げてできるだけ上向きに巻いて誘うのがコツだ。このときに大ダイがヒットしてくるのである。
ベールはセットしたままで不意打ちに備え、リールを巻いてカゴが浮き上がるように誘う。
水の抵抗を避けるため、ラインが海面につかないように張って、ドラグはスルスルにしておく。
アタリがあって道糸がジーッと出たら竿と道糸をいっしょに握って大きくアワセをいれる。
アワセが入ったところで竿を胸の前におろしてドラグを締め込めばいい。あとは落ち着いて取り込むだけだ。
ケミホタル の緑の光が消え、矢のように道糸が走る。まさに興奮の一瞬だ!底カゴに来た大マダイ。強い流れと100mを超す距離。慎重に、大胆に、獲物を寄せるには信頼できる仕掛けと余裕をもったやり取り、そして体力が物を言う。マダイ一匹でヘトヘトにならないよう日頃から体力アップを心がけよう。
遠投ウキの主流、6〜12号ウキにぴったりフィットする
ケミホタル 75。その他ケミホタル25・37・50と盛りだくさんのラインナップ!! |
|
|
別名を「イカ流し」とも「イカの落とし込み」ともいい、マダイのほかアラ(クエ)やヒラメを狙える人気釣法です。春から秋にかけてイカを常食しているマダイを、スパンカーを使って船の向きを一定に保ったまま、イカの集合場所を狙って流し釣りします。
海底に対して一定の場所を保てるピンポイント釣法ですが、船首の喫水が浅いと風で船が廻ってしまうため、風立ちのいい船でないと出来ません。(シーアンカーを使えば、潮流とともに流して広い範囲を探ることも可能)
エサは前日のうちに、箸の長さくらいのイカを釣って船のイケスに入れておくか、または当日の夜、夜焚きでイカを釣ると同時に、型の小さいイカを餌にして泳がせ釣りします。
イカは弱らないように素早くミミとロートに2本の鈎を刺し、いったん海底まで降ろして底をとったら、オモリが底から10cmくらい浮く位置でキープします。このまま流してもイカが集まっているのは開けた岩場なので根掛かりの心配はありません。
ただし、エサのイカがヤリイカとスルメイカではタナの取り方を変える必要があります。ヤリイカは水平に泳ぐので問題ありませんが、スルメイカは下に潜ろうとするので、タナをやや上に設定してください。
冬はアジやイワシの群れている場所で釣ります。上層でブリやヒラマサが小魚を喰い散らすような場所には、弱って落ちてくる小魚を狙ってマダイが居付いています。したがって冬場はイワシやアジをエサにしますが、アジはイワシよりも喰いが劣り、死んで動かない冷凍物を使うと釣果はさらに1/10に落ちてしまいます。冬場は活きエビも特効エサですが入手が難しいのが難点です。
竿先ライトの代名詞、 ぎょぎょライト 。 キスやカレイ、チヌにマダイなど、 大物狙い投げ釣りファンの定番アイテムです。 |
|
|
|
|
|
copyright (C) 2000-2008
LUMICA Co., Ltd.
- Kyushu Fishing Information
Service. all
rights reserved.
|
|
|