■イシダイ釣りをはじめよう 〜むずかしくない究極の磯釣り〜 |
第5回 「仕掛けを作ろう」 | ||||||||||||||||||||
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● ハリとハリスワイヤー イシダイ釣りで使うハリは、 ・伊勢尼タイプの 「イシダイバリ(通称=黒バリ)」 ・シルバーで軸がやや長い 「宙釣りバリ」 ・針先が内側を向いた 「ネムリ」 ・ハリの耳が小さい 「細耳」 などがあります。このうち、もっとも多用されているのは黒色のイシダイバリと細耳の2タイプで、以前は宙釣りバリを好む人も多かったようですが、エサにガンガゼが使われることが増えてきた昨今ではあまり使われなくなったようです。 イシダイバリを選ぶ基準は、自分の釣り方に応じて決めるのが最適で、コレというのはありません。ただ、メーカーによっては同じタイプでも形状が微妙に異なるため、できるだけ信頼のおけるメーカーを選ぶ方がいいでしょう。また、新品でもハリ先が曲がっていたり、穴の位置がズレていることもありますので、よく確認をして購入してください。 号数は、イシダイのサイズによって異なりますが、2〜3キロ主体なら15〜16号、4〜5キロがよく出る場所なら16〜18号、反対に男女群島や鳥島など1キロ級がメインなら14〜15号というふうに使い分けることが大切です。 次にハリスワイヤーは、鋼線の37〜38番が一般によく使われています。中にはステンレスを使う人もいますが、ステンだと海中で半永久的に残り、自然の荒廃を招くことになります。いっぽう鋼線は時間の経過と共に錆びてなくなり、エコロジーを考えるなら鋼線をおすすめします。ワイヤーには番数と別にヨリ数というのがあり、鋼線は7本撚りがほとんどですが、ステンは19本や49本撚りがあります。これは1本のワイヤーが19本の細いワイヤーを撚って作られていることを意味し、数が増えれば増えるだけしなやかということになります。ただし、こうしたステンレスワイヤーは結ぶことができないため、スリーブという圧着端子を使う必要があります。 ● 結び方(巻き方)の基本 ハリスワイヤーを結ぶ方法は ・「順巻き」 ・「逆巻き」 ・「殺し入れ巻き」 の3通りがあります。初心者の方は、まず順巻きから覚えてください。手順は、最初に40センチほどに切ったワイヤーをハリの穴に通し、1回輪を作ります。そしてクロスした部分をハリの穴の部分に移動させ、先曲がりペンチで輪っかを絞り込みますが、初めての人はどこまで絞っていいのか分かり辛く、大抵は輪が大きくなりすぎるきらいがあるようなので、思い切り小さくしてください。ここまでできたら、もう1回ワイヤーの端を輪っかに通し、さらにペンチで締め込みます。あとは、輪っかの部分をペンチで挟み、右手の親指と人差し指を使って巻いていけばOK。このとき注意することは、できるだけ隙間を作らないことで、最初のうちは苦労するかもしれませんが、慣れると簡単ですので根気良く何回も練習してください。巻きつける回数は5〜7回が目安です。 ● 瀬ズレワイヤー 瀬ズレワイヤーはハリスワイヤーより1番大きい37番とか36番を約1.5メートル使います。詳しくは写真を参考にしてください。各パーツは次の通りです。 (クレンサルカン) 瀬ズレワイヤーの最上部に取りつけます。ワイヤーをクレンサルカンの首に2〜3回巻きつけ、あとはハリスワイヤーと同じ要領で巻き上げていきます。サイズは1〜2号、大型狙いでは1/0や2/0を使います。 (オモリ) 宙釣りでは真空型を使います。このタイプはワイヤーが通る穴が大きく、イシダイがエサを口にしても抵抗を与えないという特性を持っています。潮が速いところでは写真のような平型の真空を使っています。サイズは水深と潮の速さによって異なりますが、大体15〜25号を準備すればいいでしょう。個数は10〜20個くらいです。 (パール玉) オモリが下に落ちるのを防ぐためにパール玉やセル玉を入れます。真空オモリ専用のゴムクッションもありますが、こちらの方が安価です。丸玉オモリの2〜3号でも代用できます。 (クッションゴム) パール玉とラセンサルカンの間に入れます。イシダイ釣りに根掛かりはつきものですが、これを使うとゴムの伸縮(反発力)を利用して根掛かりを外しやすくなるというメリットがあります。やや太めを3〜5センチくらいに切って使います。 (ラセンサルカン) コークスクリューともいいます。通常のサルカンと違って下部がラセン状になっているため、ハリスワイヤーを簡単に取り換えることが可能です。
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