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太刀魚釣り実践編その1

ウキ釣り

【 仕掛け 】
 ケミホタル を使った夜釣りがもっとも一般的です。4.5〜5.3m の磯竿3〜4号に、3000番までのスピニングリールに4〜6号の道糸をセットして、ケミホタル対応のウキ を使用します。 ( 下図参照 )
 仕掛けを作りおえたら、キビナゴかサバのタンザクを鈎につけ、集魚用の 「 ケミホタル太刀魚 」 を点灯させます。まだ日が明るいうちでも深場は暗いので、眼のいいタチウオに、仕掛けをアピールするための必須アイテムとして、ケミホタル が絶大な効果をもたらしてくれます。

【 ポイント 】
 夕方早い時間なら沖の深めを狙ってください。夜になると沿岸に移動してくるので、徐々に手前の浅場へと狙うポイントを移動させます。そして、最初の1匹が釣れたら、そのタナを中心に上下を探るようにします。
 ユラリユラリと漂う ケミホタル が水中に引き込まれたら、竿先にアタリが伝わるまで待ってから合わせます。はやる心を抑えて、我慢をするのがタチウオ釣りの醍醐味だと言ってもいいでしょう。ウキに変化が出始めてから、本格的にウキが沈み込むまで3分以上もかかることがありますが、喰いが立ってくればウキを一気に消し込んでくれます。そうなったら一呼吸おくくらいのタイミングで合わせても構いません。タチウオがエサをくわえて持ち上げたときは、棒ウキの場合、ウキが寝てしまうようなアタリが出ます。これを喰い上げと言いますが、こういう場合も見逃さずにそーっと道糸を引いて聞き合わせしてみましょう。

《 ハリの種類とイワシの付け方 》



 タチウオは鋭い歯を持っているため、ハリスにワイヤーを使用したり、チモトを蛍光チューブで補強して釣ります。
 喰いがよいときは1本鈎の方が手返しが良く釣りやすいのですが、喰い渋っているときや小型が多いときは三本鈎が有利です。

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中級者、上級者の釣り方 - 全遊動誘い釣法 / 解説 : 池永祐二名人

【 池永祐二名人 】
・ ケミホタルフィールドスタッフ
 メジナ釣りのトップアスリート、池永祐二名人はタチウオ釣りも大得意。シーズンになったらメジナそっちのけでタチウオ釣りに出かけているらしい。名手の釣法とはどんなものか? ルミカ企画室がその極意を伝授していただいた。




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じつは器用なタチウオの捕食

 沖の深場にいるときのタチウオは、ベイトに噛みついたらすぐに食べてしまうのに、堤防からのウキ釣では、エサを飲み込むまでに何分もかかります。そのため一般には捕食がヘタだと思われているのですが、すぐに飲み込まないのは、浅い所までやってきたので用心して、仕掛けの抵抗に敏感になっているからです。ナマリが重ければエサを持って行くのに重さを感じます。ウキの浮力が大きければ、海中に引き込むときの抵抗も大きいので、エサを放してしまう確率が高くなります。できるだけ違和感を与えないよう、浮力の小さいウキをシブシブで使うことが釣果につながります。

 タチウオ船の船長さんが海面近くで観察したところ、前進とストップ、バックを組み合わせてエサのタンザクを少しずつ囓りとっていったそうです。驚くべきことに、エサに噛みついたら体をローリングさせて捻り切ることもあったといいます。
 じつは相当にエサ取り上手なタチウオ。実際にはどのように捕食しているのか、水族館で観察してみました。エサのキビナゴは水槽の中でも水流のある場所から投入します。飼育員さんによると、死んだエサを与えるときは水流で動きを与えないと食べないとのこと。いったいどのようなパターンでエサに喰い付くのでしょうか。

A-1 : 沈んでいくキビナゴに斜め下からスーッと近づいて、エサをくわえてからもスピードを変えずに去っていく。
A-2 : キビナゴをキャッチした瞬間に頸を振って回転させ頭から飲み込む。頭部を切り離して胴体だけを飲み込むこともある。
B-1 : キビナゴまで一定の距離に近づいたら、同じスピードで沈みながら観察したのち、体をS字にくねらせて一瞬のタメをつくり、バネが弾けるような速さでベイトに噛みつく。
B-2 : 斜めの姿勢のままキビナゴを観察する。じっと眺めて噛みつく方向を検討していると思ったら、反対側に瞬間移動してキャッチする。
B-3 : キビナゴといっしょに沈んでいき、斜めの姿勢のまま素早く平行移動して喰い付くこともある。体を伸ばしたまま背ビレの力だけで移動するようだ。
B-4 : 斜めの姿勢でキビナゴをロックオンしたまま、同じスピードで 2m も沈んでいくことがあった。右の写真の距離が、ベイトを両眼で立体視でき、一撃で襲うことができる間合いである。


 キビナゴは頭が小さいので水平に沈んでいきます。アジのように頭から沈んでいくエサだとまた違った結果になるかも知れません。

[ 取材協力 ] 大分マリーンパレス水族館 「 うみたまご 」
大分市高崎山下海岸 TEL : 097-534-1010

泳がせ釣り

 ファミリーにお勧めの泳がせ釣りです。なんといっても新鮮で美味しいアジ釣りを楽しんだあと、さらに美味しいタチウオが狙えるとあって人気が高い釣り方です。日が落ちる前に釣場へ到着して、エサ兼おかず用のアジを釣った後、スムーズにタチウオ釣りへ移行できます。

 タチウオ釣りに活きた餌の効果はバツグンです。なにしろタチウオが普段食べているエサで、自分から動いて誘ってくれるうえにエサ持ちも最高。もしこれで釣れなければ、そこにタチウオはいないと考えてもいいでしょう。しかし、活アジが確保できないと困るので、念のため冷凍キビナゴなどを用意しておきましょう。

 泳がせ釣りは、ケミホタル のウキ釣り仕掛けに2本鈎ワイヤーで活き餌を掛けるだけです。コツはやや浮力の大きいウキを用意すること。活き餌の動きかタチウオのアタリか分かりにくいので注意が必要です。ウキが完全に海中に入って、浮き上がって来ない場合は数秒待ってから合わせを入れます。沿岸のタチウオはいったんエサの腹部に噛みつき、もう一度頭から飲み直す習性があります。完全にエサを飲み込むまでに時間がかかるので、食い込ませるまでの間合いを取ることが重要です。とくにアジはイワシに比べて時間がかかるので、合わせのタイミングを遅くします。





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ルアー

ピンポイントをダイレクトに狙う!

 タチウオはフィッシュイーターなので動くものに反応します。ルアーは小魚に似た振動でもタチウオにアピールしますが、最後の捕食は視覚に頼るため、ルアーが見えるだけの外光が必要になります。喰いが立つ夕暮れから夜間にかけてはルアーの場所を教えるための ケミホタル が欠かせません。  入門用としてまず、操作が比較的簡単なバイブレーションタイプを用意してください。比重が重いので遠くまで飛ばすことができ、ただ巻き上げるだけのリトリーブでアクションをしてくれます。次はシンキングミノーを試してみましょう。ミノーとはハヤのこと。シンキングとは水に沈むタイプですから、タチウオの泳層でさまざまなアクションをつけることができます。鋭い歯で傷みやすいので、最初は値段の安いルアーの中からいくつか違ったタイプを用意して、ヒットパターンを見つけてください。  そして本命がソフトルアーです。ジグヘッドにエコギアのパワーシャッド5インチを装着します。色はプロの漁師さんも使っているパールグローがお勧め。ヘッドとフックに近い位置に ケミチューン 「 ワインド太刀魚 」 または 「 ミゼット 」 を差し込むとフッキング率が格段に高くなります。近くの釣具店にない場合は ケミホタル20 または ケミホタル25 をご利用ください。  狙ったポイントをダイレクトに攻めるのがルアーの醍醐味です。光と影の境目でヒットする確率が高いので、その外側にキャストしてスローにリトリーブします。ただ引きでもジャークでもOK。向こう合わせのアタリが明確にでます。ケミホタル をルアーに装着することによって、ルアーの着水点が分かるだけではありません。タチウオは ケミホタル の小さな光を小魚の眼だと認識してアタックしてくるため確実にヒットが増えます。ケミチューン はシーバスやメバリング、アジングなどのほか、クリアウォーターのバスにも有効なので覚えておくとよいでしょう。



《 タチウオと魚探のステルスな関係 》

 タチウオはよく立って泳ぐと言われますが、水族館で観察する限り、立って泳ぐのは休息のときだけで、普段は尻尾が30度くらい下がった斜めの姿勢で泳いでいます。ウキブクロが小さくて浮力が乏しいので、推進力を落とすと体が自然に立ってしまうのです。沈まないためには常に背ビレを動かしている必要があり、本格的に休むときには流されないように海底に尻尾をつけているそうです。
 深海と沿岸を行き来する魚類にとってウキブクロはやっかいな問題を含んでいます。急に浮上すれば膨れすぎたウキブクロが口から飛び出してしまうし、急いで潜ろうとすれば浮力がジャマになり、深く潜りすぎれば水圧でつぶれてしまいます。深度に合わせて体内でガスを発生させて補充するのも面倒です。そのため深海に棲む魚類のウキブクロは退化して比重の軽い脂肪分で代用されることが多くなります。
 魚群探知機はウキブクロ内のガスと海水の密度差を利用して魚影を見つける仕組みなので、ウキブクロのない魚を映し出すことはできません。
 タチウオにウキブクロは残っていますが、その特徴的な体型のせいもあって魚群探知機に反応しにくい魚です。感度を上げてやっと見つけたとしても魚探からスッと消えてしまうため 「 ユウレイ魚 」 と呼ばれることがあります。


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