マアナゴは白い側線が目立つのが特徴で
す。この測線が、まるで秤(はかり)のように見
えることから、ハカリメと呼ぶ地方があります。
ほかに目白うなぎ・海ウナギ・ベラタ・ハモ(北海
道・東北)などと呼ばれます。10cmくらいの幼魚
はノレソレ、30cm弱だとメソになります。成長の早
い個体は一年でメソッコ級まで育ち、通常は3〜4
年で成魚になり、10年で最大1mまで成長しま
す。オスは通常40cmくらいまでで、それ以上大
きいものはメスです。70cm以上になると体が黒っ
ぽくなって、白い斑点も目立たなくなるので他のアナ
ゴと見分けが難しくなります。
太平洋沿岸の海藻の多い砂泥底に生息し、潮流の
緩やかな内海を好みます。産卵場所は南西諸島あた
りの深海だろうと推測されていますが、ウナギと一
緒で定かではありません。ゴールデンウイークあた
りから水深のある場所で釣れはじめ、だんだんと浅
い場所で釣れるようになり、翌1月ごろまで近場で
釣れ続きます。江戸前の投げ釣りならほぼ一年中
釣れる魚です。夜行性ですから、昼間は潮が濁っ
ていない限り釣れません。海が穏やかな日で、曇
り空の夕マヅメに一番よく喰ってきます。
砂泥地であれば基本的にどこでもいますが、狙う
のはカケアガリや窪みなど変化のある場所。潮通し
のいい場所を選んでください。回遊性がつよい魚なの
で、一度釣れ始めると、エサを付け替えるのが間に合わ
ないほど喰ってくることがあります。
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とりあえずアオイソメを用意してください。イソメは5cmくらいに
切って3〜5本(餌やアナゴの大きさに合わせて長さと数を調
整)を房掛けにします。なるべく大きく見えるようにしてくださ
い。このとき垂らしの長さが不揃いですと、長く出た部分
をつままれてしまうので、長さを揃えるのがコツです。
寒くなるとムシエサは動きがわるくなるので、11月
以降はイワシやサンマ、サバの切り身を使いましょ
う!生でもいいのですが、アナゴはエサ取り上手。
そのままでは柔らかすぎるので塩づけにしてくださ
い。それでもダメなら、肝あえにして集魚効果を高
めたイカの短冊を試します。鈎につけたら、喰い
やすくするため切れ込みを入れてください。アナ
ゴは海の掃除屋と呼ばれるほど貪欲な魚で、エ
ビ・カニ・シャコ・タコ・キス・ハゼなど、沿岸の海
底に棲む生物ならなんでも食べます。食欲が旺
盛なので、短い時間で満腹状態になってしまい
ます。そのため時合いが短いので手返しに留意
してください。
【 塩漬けの方法 】
※サンマ・サバ・アジなどを3枚におろし、8〜10mm巾に切ったら塩をまぶして冷蔵庫で一晩おきます。締めてあるので遠投しても身切れしにくくなります。
※切り身のタンザクは、4cmくらいの長さが適当です。潮の流れが速いときは、皮を残して身を5mくらいまで薄くすると回転防止になります。いったん冷凍するとラクに身を削ぐことができます。 |
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喰いが渋いときのアタリは微妙で、なんとなく竿先が重くな
る感じがします。こういうときにはダメモトで大アワセを入
れたほうが釣果が上がります。喰いが活発になれば竿
に明確なアタリがでますから、竿をアオってしっかり合
わせてください。アナゴは口が堅いので、しっかり
鈎掛かりさせないと取り込み中のバラシが多く
なります。合わは、一定のスピードで巻き上
げます。口切れはないので強く巻き上
げても問題ありません。
あなご天国
¥115(税抜¥110) |